協会員への扉~入会をお考えの方へ~

指田 和(さしだ かず)

・入会のきっかけ

 わたしはもともと飯田橋(都内)にある出版社で、子ども雑誌の編集部に長く在籍していました。創作童話やノンフィクション、昔話やらいろいろ載せていたので、執筆していただく先生方とお会いする機会も多くあり、よもやま話の中で、よく日本児童文学者協会の話を聞きました。若く、まだ知識の浅い当時のわたしは、「子ども向けの作品や本を書いている人は、必ず日本児童文学者協会に入っているんだ」と、勝手に思い込んでいました 。
 また勤め先と協会の事務所がある 神楽坂は、目と鼻の先。そんなことでも勝手に親しみを持っていました。
 その後、思うところあって出版社を退社。外国に出かけたり、チビチビとフリーの編集仕事をしていた中で、「やっぱり自分でも何か書きたい。子どもの本が」という思いが芽生え、数年後になんとか1冊のノンフィクション絵本を出版。「勤めは辞めましたが、なんとか生きています。こんな絵本がやっと出ました」と、お世話になっていた先生方に近況報告がてら贈ったところ、「よかったねー、がんばったねー。じゃあ、協会に入ったら?」とお声をかけていただき、あらら......という間に入会手続き。
 ついこの間のような気もしますが、あれから早、16年です。

 

・「よかったこと」

 わたしのような方も多いのかもしれませんが、総会や協会主催の催しに出かけると、「あっ、あの先生が! うわっ、この先生も!!」と、自分が子ども時代に読んだ作品を書かれた作家の先生方がいっぱい。
「同じ児童文学を目指す仲間なんだから、先生と呼ぶのはなしね」と言われても、編集者時代のクセもあり、いまだに「○○先生!」と呼んでしまうこと多々。ですが、そういう方々と、また共に子どもの本・作品を精一杯書いていこうと思う方々と席をいっしょにし、語り合えることは、何より勉強・刺激になり、うれしいことです。つまり、よかったことです。
 


・プロフィール

いのちや自然に興味があり、ノンフィクション作品を中心に執筆。旅が好きで、行く先々で働きながら取材、作品にしている。

2021/09/05
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