協会員への扉~入会をお考えの方へ~

日本児童文学者協会に興味がある、でも、入会するのはハードルが高いかも?

そんなためらいを持つみなさんに、協会員から体験をお伝えします(順不同・敬称略)。

ぜひ、ごらんください。

 

・入会のきっかけ

・入ってよかったこと

以上二点を、各会員のプロフィールと共にご紹介しています。

黒川裕子(くろかわ ゆうこ)

・ いつ、どんなきっかけで?

もともと団体に所属するのが苦手なタイプなので児童書デビュー後も様子見を続けていたのですが、複数の先輩作家さんたちから「絶対入ったほうがいい」「入るなら児文協がベスト」と続けて勧められたことがきっかけで入会しました。そんなに言うならきっとすごくいいことがあるんだろうな……と思い、ふらふらと入会したのですが、よく考えたら勧めてくれたのは児文協所属の先輩ばっかりでした。ただの勧誘だった。

・入って「よかった」こと

★懇親会で各社の編集者とお知り合いになれる
★業界の情報(噂話)や恐怖のエピソードなどを嫌というほど聞ける
★著作権について詳しい人がスタンバイしているので何かあったら相談できる
★作家の知り合いが増える(増やしたければ)

 
・プロフィール
千葉県市川市在住。作家。2017年『奏のフォルテ』(講談社)で児童書デビュー。最新刊『#マイネーム』(さ・え・ら書房)。近著に『いちご×ロック』『となりのアブダラくん』などがある。懇親会などで見かけたら、噛みつかないから話しかけてください。

2021/10/05

後藤みわこ(ごとう みわこ)

・入会のきっかけ

片田舎に住む、創作好きの子育て主婦のお小遣い稼ぎは「これしかない」と、見よう見まねで童話を書いて公募の童話賞に応募するようになり、やがて童話創作が楽しくなり、そのうち「プロを目指そう」と思うようになりました。最終的には、年間30作くらい応募していました。

入選がご縁で知り合ったのが当時の児文協会長、木暮正夫先生です。

(システムが変わって今は「会長」はいません。「理事長」がTOPです。藤田のぼる理事長は、公募時代、初めての一等賞をわたしにくださった、とある童話賞の選考委員でした)

そのころは木暮先生が選考をされる童話賞が多かったので、「制覇しよう」とがんばりました。「最終選考まで残れば、木暮先生に読んでいただける!」と思ったからです。

 

そうして応募したうちのひとつ、「福島正実記念SF童話賞」(福島賞)で大賞をいただき、デビューしたのが20年ちょっと前です。

3冊目の本が出たころ、木暮先生に「わたし、まだまだですね。協会から誘われるようにはなれなくて……」みたいに言ったら、先生が驚いて「それはいけません。何かの間違いです。すぐに(入会)書類を送らせます」と手配してくださったのでした。
著作が何冊もないと誘われない、というのは誤解だとわかったのはそのときでした。

それどころか、入会の著作の有無は関係ないことも、のちに知りました。どれだけ童話・児童文学に関われるか、関わりたいか、それが大事なのだと思います。


入会に際しての2名の推薦人の欄には、木暮先生と、同じく福島賞の選考委員だった中尾明先生が署名してくださいました。おふたりとも、すでにこの世界にはいらっしゃらないことが淋しいです。



・入会して、よかったことをひとつ

児童文学を書き、学ぶ人ってこんなにいるんだ、と圧倒されるのと同時に、「違う世界も見ないとダメだ。わたしはきっと井の中の蛙になるタイプ!」と気づかされたこと。
以来(文章系に限っても)一般小説の作家さん、ビジネス・自己啓発本の著者さん、ライターさんなど、より広い分野の書き手さんと知りあえました。

児童文学の世界に自身の軸足を置けたから、それができたのだと思っています。



・後藤みわこ:福島賞受賞作「ママがこわれた」で2000年末にデビュー。現在、同賞およびジュニア冒険小説大賞選考委員。このブログを管理する情報ネットワーク部・部長です。

2021/09/24

なて るみ

●いつ、どんなきっかけで入ったのか

 

  わたしは20代のころ、童話作家になりたい!と思い、立原えりか先生主催の童話塾や通信講座を受講していました。けれども道半ばのまま30歳で結婚し、そこから10年間は、家事・育児・パートに追われる毎日……。創作から離れてしまいました。にもかかわらず、「いつか童話作家になる!」という熱い想いだけは、しっかりと抱いていました。

 子どもが小学校へ入学する年に、家族で千葉県から神奈川県へ引っ越したのですが、そこで専業主婦に戻りました。自分の時間ができたとき、また創作を勉強したい! と思い、情報を調べていくなかで日本児童文学者協会と出会いました。 

  2019年に開催された協会主催の秋の一日講座に参加したとき、会場全体の雰囲気がとてもあたたかく、協会の人や参加者の皆さまは明るく親切で、わたしも仲間に加えていただきたい!と、入会を決めました。さっそく協会のホームページからメールで問い合わせをしてみると、とても丁寧な返信が返ってきて、安心したことをよく覚えています。

 大好きな作家さんが何人も在籍されていたので、「憧れの人と会えるかもしれない!」という好奇心や期待感もありました。

 

●入ってよかったこと

 

 たくさんありますが、最も強く実感しているのは、同じ志をもつ創作仲間たちとの出会いです。

 執筆活動は、現在地もゴールもよく分からない、孤独な長距離マラソンのように感じることがあります。わたしの公募生活は挫折の連続だからです。そんなとき、ともに悩み苦しみ、親身になって考えたりアドバイスをしてくれる仲間のおかげで、並走者と出会えたような気持になります。ひとりきりではしゃがみこんでしまう場面でも、仲間の努力に励まされたり、言葉に勇気づけられて、また立ち上がることができます。

 なまけそうな自分をぶっとばしてもらう? こともあります。三日さぼり……一週間さぼり……気づけば書けなくなるという魔のスパイラルも、仲間がいてくれれば、だいじょうぶ。みんながんばっているんだ!わたしも!という精神論はバカにできません。

 リモートやテキストでの合評会に参加するときは、第三者のアドバイスを受け入れる柔軟な心を培い、自分の意見を最適な時間と文章で相手に伝える力を養う訓練にもなっていると思います。

 さまざまな形でつながっている創作仲間たちは、わたしの宝ものです☆

 

 現在、第49期日本児童文学学校をオンライン受講しているのですが、ここでも毎回のように仲間(並走者)の大切さを実感しています。

 文学学校では、原稿を提出すると、講師の方が丁寧に講評をしてくださいます。わたしは筑井千枝子さんに担当していただきました。筑井さんからの講評を聞いているとき、わたしの原稿を深く深く読んでくださったことが伝わってきて、うれしさのあまり涙がこぼれてきました。数か月間の準備が報われた瞬間でした。これから思うように書けない時期があったとしても、筑井千枝子さんからいただいた言葉があれば、「だいじょうぶ。かならず書ける。わたしはまだまだ夢の途中!」と思い、がんばっていけると確信しています。

 ちなみに、文学学校や創作教室などの講座は、会員でなくても参加できますが、入会していると「年会費を払っているのだから!」というケチケチ精神? のようなものが発動して、一字一句も聞き逃すまいと気合いが入ります(個人差あり)。お客さま感覚で受講するより、得られるものが大きいのではないかと思います。

 よく耳にする言葉ですが、児童文学の世界に悪い人はいません。入会を迷っておられる方には、思い切って飛び込んでみれば、いいことがたくさんありますよ!と、自信をもって伝えたいです。お待ちしています!

 

●プロフィール

1978年生まれ。東京都品川区出身。合評会「チームかぐら」所属。身長180㎝元アメフト選手の大きな夫、145㎝ずっと文化部のチビなわたし、成長期真っ只中ゲーム大好き小5息子と愉快に暮らしています。

2021/09/10

指田 和(さしだ かず)

・入会のきっかけ

 わたしはもともと飯田橋(都内)にある出版社で、子ども雑誌の編集部に長く在籍していました。創作童話やノンフィクション、昔話やらいろいろ載せていたので、執筆していただく先生方とお会いする機会も多くあり、よもやま話の中で、よく日本児童文学者協会の話を聞きました。若く、まだ知識の浅い当時のわたしは、「子ども向けの作品や本を書いている人は、必ず日本児童文学者協会に入っているんだ」と、勝手に思い込んでいました 。
 また勤め先と協会の事務所がある 神楽坂は、目と鼻の先。そんなことでも勝手に親しみを持っていました。
 その後、思うところあって出版社を退社。外国に出かけたり、チビチビとフリーの編集仕事をしていた中で、「やっぱり自分でも何か書きたい。子どもの本が」という思いが芽生え、数年後になんとか1冊のノンフィクション絵本を出版。「勤めは辞めましたが、なんとか生きています。こんな絵本がやっと出ました」と、お世話になっていた先生方に近況報告がてら贈ったところ、「よかったねー、がんばったねー。じゃあ、協会に入ったら?」とお声をかけていただき、あらら......という間に入会手続き。
 ついこの間のような気もしますが、あれから早、16年です。

 

・「よかったこと」

 わたしのような方も多いのかもしれませんが、総会や協会主催の催しに出かけると、「あっ、あの先生が! うわっ、この先生も!!」と、自分が子ども時代に読んだ作品を書かれた作家の先生方がいっぱい。
「同じ児童文学を目指す仲間なんだから、先生と呼ぶのはなしね」と言われても、編集者時代のクセもあり、いまだに「○○先生!」と呼んでしまうこと多々。ですが、そういう方々と、また共に子どもの本・作品を精一杯書いていこうと思う方々と席をいっしょにし、語り合えることは、何より勉強・刺激になり、うれしいことです。つまり、よかったことです。
 


・プロフィール

いのちや自然に興味があり、ノンフィクション作品を中心に執筆。旅が好きで、行く先々で働きながら取材、作品にしている。

2021/09/05

東野 司(とうの つかさ)

●いつ、どんなきっかけで入ったのか

それは、2013年のこと。池袋ジュンク堂書店でトークショウが開かれました。日本SF作家クラブ創立50周年記念イベントです。岩崎書店とのコラボ『21世紀空想科学小説』シリーズ全9巻のプロモーションで、企画立案者兼執筆者の私も登壇していました。児童SFへの熱い想いを語りました。その上に、児童文学へもアプローチしたいという個人的な気持ちも吐露したと記憶しています。
イベント終了後、お客様の見送りをしていた私に、司会のO氏からある人を紹介されました。
それが児童文学者協会会員の河野氏。なんでもその日の午後、別件でO氏と打ち合わせがあり、この後どうですかと誘われたとのこと。で、たまたまその日は時間があり、たまたま池袋が帰り道だったので、来場したということでした。実は、河野氏もSFが好きだったということがわかるのは少々後のことですが……。
で、トークを聞いていたら、私が今後児童文学も書いていきたいと言っていたので、あいさつを……ということでした。満席のお客さんの送り出しがあったので、その時は名刺交換で終わったのですが……。
しかし、です。
後日、『21世紀空想科学小説』シリーズの私の執筆本『何かが来た』を河野氏にイベントのお礼かたがたお送りしたところ、ていねいなメールが届きました。そして、末尾には、児童文学を書いていくなら、児童文学者協会への入会はどうですかと、さりげなくひかえめに記されていたのです。
ああ、これこそ「ご縁」だと思いました。心おどり、すぐに入会させてくださいと、お返事を書いたのが、2013年11月のことです。
そして、2013年12月に入会させていただき、今に至るわけです。
あの日、O氏と河野氏の打ち合わせがなければ、河野氏に用事があれば、はたまたイベントの場所が新橋や神田有楽町だったら、河野氏はイベントに来ておらず、私はここにこのような文をしたためることもなかったのだと、思います。
ああ、まさに天の配剤というか、偶然は必然というか、はたまたそんなものは無関係か、まったく世の理はわからないものです。
どっとはらい。


●入ってよかったこと

入会したのは、児童文学を書きたいと海原にこぎ出してみたものの、茫漠たる大海のありように、どうしようかと漂うしかなかった、まさに、そのとき。
新入会員の集いで、丘修三理事長(注:当時)からお話がありました。
「会員になったということは、常に子どもの側に立つという覚悟を持つということです」
私にとって、そのお言葉が北極星となりました。
迷ったとき見上げると、それはたしかにそこにあり、目指すべきところ、立つべきところを教えてくれます。


●プロフィール
1957年生まれ。作家。『ミルキーピア物語』シリーズ『ProjectBLUE地球SOS』『何かが来た』『ねじれた時間のキョーフ』(共著)など。日本SF作家クラブ、日本文藝家協会所属。



 

2021/08/17

次良丸 忍(じろまる しのぶ)

・ いつ、どんなきっかけで?

もともとは『日本児童文学』で募集していた「創作コンクール」の常連投稿者。1990年4月より児文協の事務局員として働くようになるが、95年のデビュー後も、ケチな性格から、もらった給料を会費として戻すことがいやで、入会せずにずるずると過ごす。だが2008年に『れっつ!スイミング』(金の星社)を出版したのをきっかけに、さすがに不義理を重ねすぎたなと反省して入会。とうとう観念したかと、あきれられていたのではないかと。

 

・入って「よかった」こと

事務局員になってということとも重なるが、人見知りで付き合い下手な自分が、子どもの本関係のたくさんの人と知り合えたこと。

 

 

・プロフィール

1963年生まれ。埼玉県在住。作家。『銀色の日々』(小峰書店)でデビュー。免許取って40年、無事故無違反が自慢だったが、つい先日自宅から300メートル走ったところでキップを切られて大ショック。一時停止したつもりなんだけどなあ。反省。

2021/08/06
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