講座ブログ

秋の一日講座 感想②

「YES! OF COURSE!」 うたかいずみ

「秋の一日講座」の講師は、大阪在住の令丈ヒロ子氏と、イタリア在住の佐藤まどか氏でした。講師のお二人の書き手への熱い想いが、ひしっと伝わってくる講座でした。  

大人気のエンタメ文庫シリーズなどでご活躍の令丈ヒロ子氏はご自身の過去の出来事を、「樹海に迷い込む」「氷の海に落ちた」などという言葉で表されました。書き続けるには、心の中へのインプットとアウトプットのパワーバランスが大切なこと。そして、「自分はこれを書くために生まれてきたのではないか」という作品に出合えるように、書き続けていかなければならないのではないかとのことでした。

佐藤まどか氏は、現代社会や登場人物の心の奥深くに迫る切り口が鮮やかな作品を、多く書かれています。パネルに掲示してくださった言葉は、「失敗は種! 種はケアしないと死ぬ。なので水をやろう。肥料をやろう。」「執念! 先に作品ありき。」「打たれ強くなる」などでした。そして、最後のパネルでは、「さあ、書こう! ARE YOU READY?」と呼びかけてくださいました。

わたしは、「YES! OF COURSE!」「WRAITE! REST! CONTINUE!」と、心の中で応えさせていただきました。

赤羽じゅんこ氏進行のもと、講師のお二人は参加者の質問にも、丁寧に答えてくださいました。お二人のご経験を拝聴し、心身を無理させないバランスを保ちつつ、向き合うべきテーマの作品をこつこつと書き続ける勇気をいただけました。貴重なお話をお聞かせいただいた講師の先生方や、お世話くださった協会事業部の皆さまに感謝いたします。

2021/12/11