講座ブログ

公募入選、おめでとうございます

日本児童文学学校に感謝 小川メイ

わたしは2013年に41期の日本児童文学学校を受講しました。大学で児童文学を勉強しましたが、卒業して何年も経っていましたし、そもそも忘れっぽいこともあって、学びなおしたいと思ったことがきっかけです。普段はそんなに方向音痴ではないのですが、高田馬場という場所は自分の中の方位計がくるうらしく、会場に向かう度に、道に迷っていました。「ビルが多すぎて今どこにいるのかわかりゃしない。これだから都会は」などとぶつぶついいながら、地図を片手に坂をのぼったりくだったりしたことを思い出します。懐かしいです。その時に一緒に受講した仲間と、月一回の合評会を続けています。

この度、日本児童文学者協会と文渓堂の共同企画『5分ごとにひらく恐怖のとびら 百物語(第2期・仮題)』に応募し、ショートショートの部で2作品を選んでいただきました。ありがとうございます。

この公募への挑戦を決めたのは2021年の1月のこと。何作でも応募可ということでしたので、できるだけたくさん書こうと思いました。応募する前にだれかに読んでもらいたい。でも合評会は1人1作品までです。3月が締め切りなので、2月と3月を合わせても2作品しか出せない。むむむ……。そこで、わたしはずるをして、3作品を掌編集にして1作品として提出し、2月と3月の合評会で計6作品を読んでもらいました。みなさん優しいので、なにもいいませんでした。そして、そのうちのテーマに合ったものだけ応募しました。入選一覧に著名作家の皆様のお名前を拝見し、首をひっこめたカメのように縮こまっております。

新型コロナウイルスの流行前は、ずっと対面で合評を行ってきました。2020年3月から6月はやむを得ず中止にしましたが、7月からZoomを使ってオンラインでの合評を開始しました。最年長の方は89歳ですが、毎月Zoomで参加されています。物語を紡ぐ目的はそれぞれで、プロ志向の方ばかりではありません。でも、歩んできた人生が一人一人違うように、その人にしか書けない物語があり、そういう作品を読むことが毎回楽しみでもあります。

素敵な仲間と引き合わせてくださった日本児童文学学校に感謝しています。

 

公募

2022/02/02