講座ブログ

日本児童文学学校・感想 ⑥

47期第2回を受講して  小野 光子

 

 先月とはうってかわって、まるで真夏のような暑さのなか、第2回目の講座に行ってまいりました。教室の中はもちろん、外にも負けない熱気でむんむんでした。

 まず前半に四名の方の提出作品を、開隆人先生が講評してくださいました。「この作品のここが素晴らしい、でも、ここをこうすればもっとブラッシュアップできる」という具体的なアドバイスから、児童文学を書く上での精神的な根源の部分まで、本当に盛り沢山な内容で、メモを取る手が追いつかないほどでした。特に私が感銘を受けたのは「児童文学の役割は文明の推進である」という言葉です。今までそんなふうに考えたことのなかった私は目が開かれた思いでした。

 そして後半は山口理先生が、ストーリー展開についての講義をしてくださいました。書き出す前にプロットをたてる事がいかに大切か、取材はどうするのか、題材はどうやって見つけるのかなど、ご自分の作品や体験を例にあげながら、時に熱く時にユーモアを交えつつ、暖かくわかりやすく教えてくださいました。ここでも忘れられないのが「メッセージを念頭において書くのが児童文学の使命である」という、先生の言葉でした。使命!そうなのです。自分がいままでいかに「児童文学を書く」ということに軽い気持ちであったか、この言葉を聞いて深く恥じ入りました。この言葉は決して忘れまいと思います。また、講座終了後の茶話会では、やはり山口先生が「映画や漫画、ドラマや舞台など、本以外のことを楽しみ、吸収して、多角的に物事を見なければいけない」というお話をしてくださり、それにも強く感じ入りました。

 こんな素晴らしい講座があと4回で終わってしまうなんて。もうはや寂しくなってしまっている私は気が早すぎるでしょうか。あと4回、とにかく一生懸命勉強させて頂きます。よろしくお願いいたします。

 

 

2019/06/04