講座ブログ

日本児童文学学校・感想 ⑦

47期2回目を終えて  高宮久美子

 5月26日は、第2回目の児童文学学校でした。この日は私の作品の講評もある日で、朝から何をするにも落ち着かずそわそわしていました。けれども、山口理先生の作品を電車で読みながら教室に向かっているうちに、講評への不安とは別に、講義へのわくわくした気持ちが増していったような気がします。

 

さっそく、教室のいちばん前の席で開隆人先生からの講評をいただきました。今回は4作品の講評がありましたが、自分の作品だけではなく、ほかの方の作品からも学ぶことが非常に多くありました。特に、登場人物のバックステージをよく膨らませ、「作品世界をストイックに構築していくことが大切」というお話が印象的でした。書いて書いて、登場人物を愛していくと、登場人物の声が聞こえてくる・動き出す、そこまで追求していくのだ、と教えていただきました。開先生のお話から、作品への姿勢や、読者となる子どもたちへの愛情が伝わってきて、児童文学の魅力を再認識し、「やっぱり書きたい!」という自分の気持ちを改めて感じることができました。

その後の山口先生のストーリー展開についてのお話からも、まさに自分に足りない、物語を書くにあたっての基礎を教えていただきました。

 

私は4年前にも文学学校を受講していて、今回2度目の文学学校なのですが、先生方に直接指導していただけるこの時間はなんて贅沢なのだろう!と受講するたびに感じます。この貴重な時間をしっかりと自分のものにして、どうしても諦められない児童文学作家という夢に近づいていけたらと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

 

2019/06/11