講座ブログ

日本児童文学学校・感想 ⑧

47期 第3回目を受講して  飯田紀子

 

児童文学学校講座もあっという間に3回目。普段、仕事に追われ、児童文学の話を聞くことが無い私にとって、この講座はとても貴重で楽しい時間です。

授業中はいつもながら積極的に手が挙がり、皆さんのやる気に刺激を受けます。今回は、講評・高田由紀子さん、講師・内田麟太郎さん。最後のフリートークではスタッフの皆さんからオススメ本の紹介がありました。それぞれ違った視点のお話で、且つ、この講座でなければお伺いすることが出来ない内容でとても勉強になりました。

高田さんの講評は、とても実践的。自分が書いているストーリーに参考になることもたくさんありました。例えば、私は自分が書いたストーリーは主人公の説明が長すぎると悩んでいました。が、「主人公の仕草や行動で、主人公の性格を表すことが出来る」という高田さんの一言により、あ、これが自分に不足している点だ!と気づかされました。その他にもストーリーの縦軸と横軸の考え方など、俯瞰して考えることの大切さも知り、すぐに取り入れたいと思いました。

可愛いミニオンのTシャツを身にまとった絵本作家の内田麟太郎さんは、登場された時から絶対に面白いお話が伺えそうな予感がしていました。「いい加減の大事さ」や駄洒落・ナンセンスな表現に関するユーモアたっぷりのお話はとても面白かったです。しかし、ただ面白いだけではなく、お話からは、背景に存在する芸術や物事に対する幅広い知識・思いを感じました。既存の考えを吸収し、バラバラにし、作り出された内田さん独自の作品は、講義でもお話しに上がった『自由と多様性』そのものだと感じました。私もいつかそういった作品を作ってみたいと強く思いました。

最後のフリートークでは、キラキラした目で好きな本について語る皆さんの表情を見ながら、本ってステキなものだなと改めて思いました。次回も楽しみです!

 

2019/06/29