講座ブログ

日本児童文学学校・感想 ⑨

47期  3回目を受講して  こまきまこ


今回の講座は、3月に提出していた自作の合評があるので、うなだれてのぞみました。それは、締め切りぎりぎりに、よく読み返しもせず作品を提出してしまっていたからです。

そんな気持ちもよそに、最初の高田由紀子先生の講義は、「ビター・ステップ」の感じとは違う若々しく清楚な雰囲気で始まってしまいました。
まず、デビュー作を「まんぷく寺でまってます」にしたいきさつなど話され、そしてとうとう合評会へ。
前の3作は完成度が高く素晴らしい作品ばかりでした。そして私の愚作…。
アドバイスいただきありがとうございました。書きたいことが先走り、読者にどう受け取られるか念頭になかったと思いました。
高田先生も、おすすめの本や作中の小物のことまで調べてきてくださっていました。構想の立て方、主人公のエピソードの作り方などとても参考になりました。特に、私は気持ちの伏線をはって、読者にも同じ感情を持たせるというところにはっとしました。

次の大御所の内田麟太郎先生は、ミニオンの黒Tシャツという意外ないでたちの登場でした。
数々の作品の中から、スライドショーで「とりづくし」「うし」などを読まれて、笑いがおきました。言葉の呪縛を解いて、意味をバラバラにすることによる笑い。ユーモアとナンセンス。
また、岡本太郎からマチスまで話され、「さかさまライオン」の色彩はこうして生まれたのかと納得しました。

高田先生も研究熱心ですが、内田先生も「いいかげん」と言いながら、作家になる時は沢山勉強されたそうです。日々精進と思いました。
愚作を提出してしまった恥ずかしさと、やる気を胸に刻んだ3回目の受講でした。

2019/07/04