講座ブログ

2019年12月

おめでとうございます!

第40期日本児童文学学校を受講されたのやまさよさんが、第19回北日本児童文学賞を優秀賞を受賞されました。

おめでとうございます! 先日の麦野圭さんと同時の受賞です。

のやまさんにも、児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。

おふたりのこれからが、とても楽しみです。

おふたりが受講されました日本児童文学学校、来春は48期となり、1月6日頃より募集を開始します。

4月から一月に一度、講義と合評で構成しています。昨年と講師陣は一新して、お待ちしております。

 

読み手から書き手に    のやまさよ

二〇一二年四月。私は、日本児童文学学校の第四〇期生となりました。

さらりと書くと、なんでもないことのようですが、どれだけ勇気が必要だったでしょう。

「書き手になりたいなんて、図々しいかな?」

 不安でいっぱいでした。

「やってみよう! もう若くないんだから!」

 自分を励ましたり、けなしたりしながら、原稿用紙十枚を抱えて文学学校へ。

 第一回目の講義は、あの、ズッコケ三人組を書かれた那須正幹先生の担当でした。

飄々とした口調に引き込まれました。

文章・作者・作品の語り口。十の作品の冒頭部分を題材に、講義をしてくださいました。

その日の帰り道は、清々しい気分でした。

「書きたい」と、素直に思いました。

 文学学校を卒業して、日本児童文学者協会の会員になって、同人会に所属して、毎月ひとつは作品を書くようになりました。

「わからない」と言われても、「つまらない」と言われても、くじけずに作品を持って行き、私の心はだんだん強くなってゆきました。

 同人会、合評研究会、文学学校の同期、俳句の会、そのほか多数の仲間ができました。私の作品を読んでくださって、きちんと講評してくださる方に出会えました。

 お陰様で、今回、北日本児童文学賞の優秀賞をいただくことができました。

審査委員長は那須正幹先生でした。懐かしい飄々とした口調で、私の作品を温かく講評してくださいました。

 また、賞をいただいた作品「風の笛」が、ラジオで放送されることになりました。

(富山シティエフエムにて 12/31 17時~18時・1/3 9時~10時が放送日です)

自分の作品を、みなさんに読んでいただけること、聞いていただけることが、とてもありがたいです。

「書きたい」という気持ちを大切にして、これからも書き続けていきます。

 

2019/12/29

おめでとうございます!

第35期日本児童文学学校を受講された麦野圭さんが、このたび、第19回北日本児童文学賞の優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。優秀賞の作品は、朗読され、ラジオで聞けるそうです。すばらしいですね。

麦野圭さんに日本児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。

 

大切なファイル、大切なノート  麦野圭

 

 今から十年以上前、突然、物語を書いて、作品として成立するかどうか、誰かに読んでもらいたくて、第35期日本児童文学学校に入りました。

 児童文学のことをほとんど知らなかった私には、どの先生の講義も刺激的で、毎回、先生方が作ってくださるレジメをファイルし、ノートを取りました。その後、創作教室にも二期通いましたが、いつもそのファイルとノートを持ち歩き、作品を書きだすときは、レジメを横に置いて書いていました。創作教室の仲間から、「そのファイルとノート、難波さん(本名)の宝物だね」と言われるくらい、私にとって大事なものでした。

 卒業後、同人誌「ばやし」に入り、2012年に「じったんのオムライス」(くもん出版)でデビューできましたが、その後6年間、二冊目を出すことが中々、できませんでした。

 児童文学学校、創作教室時代は、仕事が休みの週末だけ創作をしていましたが、これではいつまでたっても作品ができないと思い、仕事に行く前、一行でもいいから、必ずパソコンを開いて書くという約束を自分で決めました。公募にもあまり積極的ではありませんでしたが、送れるものは、送ろうと思いました。

 ようやく去年頃から、一次を通過したり、北日本児童文学賞では二次を通過しました。そして、色々な方のおかげで二冊目「ユンボのいる朝」(文溪堂)を出版することができ、今年の秋には、北日本児童文学賞の優秀賞を受賞しました。

実力がなかったので、二冊目を出すことができなかったのは、今思えば当たり前ですが、その6年間は私にとって苦しくもあり、また貴重な時間となりました。

 正直、焦ったときもありましたが、そのファイルとノートを開くと、児童文学学校と創作教室での充実感が蘇ってきます。また、初心に戻れ、作品を書く心構えを新たに整えることも出来ました。

 年末年始のお忙しい時期ですが、北日本児童文学賞で受賞した『どんぐりかぞく』の朗読とインタビューが富山エフエムシティ(77.7MHz)で放送されます。良かったら聞いて下さい。

 放送:12月31日(火)13:00~14:00 再放送:1月2日(木)9:00~10:00

 

 

2019/12/28

秋の一日講座・感想

 子どものころの自分に向けて  白井さやか

 道で苦手な人に会ったら、かくれるか? 

 わたしはかくれます。いや、かくれました。おとなになった今でも……です。かくれた時のざわざわした気持ちが忘れられなくて、ふと思い出し、はきそうになる日もある。

覚えている事は良いことなのか。ずっと疑問に思い続けながら、秋の1日講座「今、子どもたちの心をつかむには?」に参加しました。

 講師の那須田淳さん翻訳の『ちいさなちいさな王様』と、戸森しるこさんの『理科準備室のヴィーナス』は、変わりたいと思っていた時に出会った本でした。タイトルにある“今”って? 今は30年前とは違うんだろうか。

 おふたりのお話を聞いて、違わないと思いました。人は、人の思いは、簡単に変わったりしないんだなーと。変われなくて苦しむけど、変われない自分を認められたらいい。 

 おふたりのお話で共通していて、大きくうなずき、自分もそうだと思ったことがありました。子ども時代の自分、自分の中の子どもに向かって書いているということ。子ども時代をやり直したい。届けたい。そんな思い。

主人公の年齢設定に迷うことがあるのは、キャラクターがきちんとたってないからだと痛感しました。きちんと向き合えていないと。その人物が好きなものは、楽しく集められるけど、苦手だったり、嫌いなことをもっと考えなくてはダメだと感じました。

 それから、名前。ぴったりくる名前がついた時、その人物は動き出す。名前が決まらないと書き進められないので、講師のマネをして名前ノートを作ることにしました。

冒頭に書いたことは、講師のおひとりが話されたことです。普通に生活していても、お話のネタになることはたくさんある。その時、どう思ったかが、創作につながる。

今、書きたいものを書けばいい。その言葉を胸に、ノートを買って帰った秋の日でした。

 

 

2019/12/14

秋の一日講座・感想

答えをさがして       森 俊                                                   

 講題の「子どもたちの心をつかむには?」に興味を惹かれ、秋の一日講座に参加しました。

 なぜなら、長く同人誌活動を続けてきた今でも、「なにを書くのか?」、「どう描くのか?」を迷っているからです。

 講師のお二方(戸森しるこさん、那須田淳さん)の講話を聴き、一番心に残っているのは、戸森さんの「究極の自己満足かもしれないが、子ども時代の小さな自分に向け、作品を書いている」という言葉と、那須田さんの「児童文学は、内なる自分に向けて書いているから、書ける」、そうして、「誰かの二番目になるのではなく、あなたが書きたいものを書けばいい」という言葉でした。

 私の迷いに、答えをいただいたように思いました。

 

「自分の書きたいものが、今の子どもたちにどう繋がるのか? どう受け止められるのか?」、それを模索しながら、これからも作品を書き続けようと思います。

 戸森さん、那須田さん、貴重なアドバイスを有難うございました。書き続ける勇気をいただきました。

 

 

2019/12/08

秋の一日講座・報告・感想

11月30日土曜日、快晴の中、一日講座、『いま、子どもたちの心をつかむには?』が無事に終わりました。

会場いっぱいの参加者もあつめ、編集者は手伝いの方もふくめ、11名、また、新人作家さんも数名来てくださいました。その方たちの発言もうかがうことができました。

また、岩手や岡山など、地方から参加してくださった方もいました。

戸森しるこさんも那須田さんも、スクリーンにきれいな画像を写し出し、目でも楽しめる講演でした。

戸森しるこさんは、作家として大事にしていることをわかりやすく話してくれました。那須田さんは、評論家とも活躍されているだけあって、子どもたちに向けて何をかいたらいいかという質問に真摯に答えてくれました。

まずはテクニックを気にするのでなく、時代性をへんに気にするのでもなく、自分の書きたいものを掘り下げる重要性を強調されました。

作家として一番大事にしなければならないところを、わかりやすく押さえて話してくださり、有意義な講座だったと思います。

参加された方々、ありがとうございました。以下、参加者の感想を掲載します。

もし、わたしの感想も載せたいという方は、児文協のほうまで、一日講座・感想とかいてメールで送ってください。

あなたの感想がだれかの心を元気づけるかもしれません。お待ちしております。(赤羽じゅんこ)

 

まず自分が書きたいものを 﨤町珠里

 

私は講演会で先生方のお話を聞くのが大好きです。普段読んでいる本を書かれた先生はどんな方なんだろうと思いながら、1日講座に出かけてみました。

 

戸森しるこ先生は、冒頭から会場の皆さんをひきこんでいました。会社員をしながら講談社児童文学新人賞だけを目指して1年に1作品を練りあげて応募されていたお話や現在の兼業作家としての平日は会社員としての仕事に全力をつくし、休日に創作をするというお話は、戸森先生のお人柄を感じさせるものでした。『子供時代に自由ではなく、未練があり、大人になってしまった感が強い、子供時代の自分に向けてメッセージを書いている』というお話に共感された方は多かったのではないでしようか?

 

那須田淳先生は、ドイツの写真や創作とは?という図式を提示されながら、落ち着いた温かい雰囲気でお話をされていました。『創作には自分が何を感じ、考えているのか?  が大事なポイントで、自分が書きたいものが大切、好きな作家を狙いすぎると人真似になってしまう、二番煎じはいらない。物語を書くというのは孤独な作業で自分を信じることが大切、焦らなくていい』というお話に勇気づけられた方は多かったのではないでしようか? 今、子どもたちの心をつかむには? という講座のテーマに対する先生方の答えは、まず自分の声をききながら自分の書きたいものを書くということだったと思います。貴重な先生方のお話をお聞きすることができて、とても充実した一日になりました。

 

 

2019/12/03