講座ブログ

2020年03月18日

工藤純子さんより

現在、人気作家として年に何冊も新刊をだす活躍されている工藤純子さんですが、作家になりたいとデビューを夢みていた頃がありました。その当時、創作教室にかよわれました。その頃のことを、お願いして書いていただきました。

創作をめざしている方々へのエール。ぜひ、読んでください。

創作教室、おすすめです! 工藤純子

みなさん、こんにちは!

わたしが日本児童文学者協会の創作教室に通ったのは、もう十五年以上前になります。当時、わたしは児童文学を書き始めたものの、どう書いていいかもわからずに、迷走していました。その挙句、作家になるなんて無理……と、小学生からの夢をあきらめかけていたのです。

そんな中、いじいじとネット検索しながら、たまたま児童文学作家の「後藤竜二」さんを入力すると、創作教室の情報がでてきました。

「まさか! 現役で活躍中の作家さんが、素人に教えるなんてこと、本当にあるの!?」

そのころ、児童文学者協会の存在も知らなかったわたしは、詐欺ではないか? と疑いました(疑り深くてすみません……)。創作教室に申し込んだものの、会費を振り込むのをためらい、直接協会まで持参したのです。

協会は、古いビルの五階にひっそりとありました。立派な大理石の建物をイメージしていたわたしは、そこでも、疑いを晴らすことができず……。

そして、創作教室初日。その日、講師の予定だった加藤純子さんがお休みと聞いた時、「しまった!」と思ったことはいうまでもありません。しかし、ご安心ください。次の回で、後藤竜二さんは、ちゃんといらっしゃいました!

感激したわたしは、後藤さんのいう事はそっちのけ。かぶりつきで、顔ばかり見ていました。それからも、貧乏性のわたしは、制限枚数ぎりぎりの六十枚を毎回提出しました。講師の作家さんをはじめ、いろいろな人が自分の作品を講評してくれる喜び! もちろん落ち込むこともありましたが、それでも「ナニクソ!」と、提出し続けました。

そんな感じの一年半。あのときの充実した日々は、今でも忘れられません。創作教室の仲間は、たくさん作家になりました。濱野京子さん、イノウエミホコさん、宇佐美牧子さん、飯田朋子さん……他にも何人もいたので、創作教室のチカラはすごい! と思っています。

そのときのメンバーや講師がすごかった……のかもしれませんが、今思えば、あのときの空気。いいものを書こう、お互いがんばろう、という空気が、みんなのチカラを引き上げていったような気がします。

今、創作教室に行くかどうか迷っている人がいたら、わたしは「ぜひ行ったほうがいい!」とお勧めします。絶対に損はしません。それどころか、一生モノの仲間、作家としてのチカラ、人生を変えるほどの何かを得ることができると思います。

あのとき、詐欺と疑って創作教室に行ってなかったら……今のわたしはいません。創作教室のすばらしさは、わたし自身が証明していると、胸をはっていえます。

みなさんも、勇気をもって、一歩! 踏み出してみてください。応援しています!

 

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2020/03/18