講座ブログ

2020年09月

リモートがっぴょう会の感想②

リモートがっぴょう会に参加して   松ふじ子

 

 児童文学を書きたいと思って挑戦していたが、家族の病気に翻弄され、八年のブランクがあった。昨年の秋から、八年のブランクを経て、また児童文学を書く気力が生まれたのは、自分の体調不良からというのも変な話だが、まぁそういうことだ。一度はもう児童文学を書くことはあきらめようと思い、やめる宣言までした。体調不良が、逆に家に居ることとなり、また書こうという気持ちに繋がっている。家族の病気が以前よりは良くなっていることも、そのきっかけだった。

ブランクの前は創作教室や合評会に進んで参加し、そのために毎日毎日書いていた。

創作を再開してみたものの、合評会などに参加しないと書く気力が削がれ、目標がない。同人誌では書けない少し長い作品も書きたい。評価してもらったら、公募にも挑戦できるかな? そんな思いをしていた中で、リモートがっぴょう会のツイートが流れてきて、勇んで申込するに至った。一度フライング申し込みしてしまい、事務局から諫められる始末。改めて申込日にきちんと申し込んだ。

十人の参加者さんは皆さんお上手な方々が多いと、接続確認会での赤羽先生の言葉。事前にリモートの顔合わせがあり、中には既に本を出されている方もいらっしゃるとのこと。その時、私は提出作品を数枚しか書いていなかった。接続確認会でスイッチが入った。

無事締切日に作品を提出し、その後他の方の作品を読む。私なりの評価を書きながら、私がその物語を書くとしたらどんな点に注意するだろうかを念頭に置く。他の方からも学ばせていただいた。

リモートはむしろ移動時間もなく、同じ時間を共有でき、参加しやすい。少しくらいの体調悪化や席をはずすことも事前に伝えておけば心苦しくない。時間配分はタイムキーパー担当の開さんが超的確に進めてくださった。一つの作品にかける時間は十分。短いが濃厚ながっぴょう会で、赤羽先生の的確な指摘とアイデアの提案は、突っ走り気味に書いていた作品をさらに深みあるものに仕上げるエッセンスになった。

おかげさまで、優秀作品の一つに選んでいただき、書くテンションがグッと上がった。

リモートがっぴょう会で改めて思ったが、やっぱり書くことが楽しい。苦しいけれど心から楽しい。離れていても皆さんの顔が見える中で合評するのは、対面と遜色ない。素晴らしい!

ずっとずっと挑戦する自分でいられる場所を再確認できた。

 

ご尽力いただいた事務局、ならびに赤羽先生、開さん、本当にありがとうございます。今回の参加で、また一歩前に進む意欲がわきました。

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2020/09/17

お試しリモートがっぴょう会 感想

リモートがっぴょう会に参加して 志津 栄子

 

 児童文学者協会の機関誌に「リモートがっぴょう会」のお知らせを見つけたとき、わっ、待ってました! これよ、これ!と、心が躍りました。

 7月30日の20時、ドキドキしながらポチッ。申し込みをしたのです。

 

 思えば、去年の今頃は、神楽坂の創作教室に通っていたのです。このⅠ年、いえ半年の間に、世の中のすべてがガラリと変わってしまいました。

 合評会や女子会どころか、里帰りも施設にいる母に会うことさえかなわないのです。当たり前に思っていたことができなくなり、あらためて、会って語り合うことはなんて素敵なんだろうと気づかされました。

 

 今回のリモートがっぴょう会では、事前に接続の確認をする会をつくっていただき、安心して参加することができました。

 みなさまの作品がメールで届き、プリントアウトすると、ずっしりと重くて濃い内容のものばかりでした。せっかくの機会、私もステップアップしたいと、じっくり読み込んで準備しました。

 当日は、いい意味での緊張感があり、最後まてで集中して取り組むことができました。

 ふだんは雲の上のそのまた上にいらっしゃると感じていた、赤羽じゅんこ先生でしたが、先生のお顔が画面に映し出された瞬間、わっ、またお会いできた!と、嬉しくてたまりませんでした。

 私の作品を読んでご指導いただいたこと、みなさまからのご意見は、本当にありがたく受け止めました。このような機会をつくっていただき、感謝、感謝です。

 

 大げさかもしれませんが、書き続けている限り、私は前を向いていられるんだと心強く感じました。

 貴重な時間となりました。ありがとうございました。

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2020/09/16

初開催・リモートがっぴょう会報告・講評

リモートがっぴょう会の報告

 

 9月5日土曜日「リモートがっぴょう会」が開催されました。

 これは、初めての試みで、コロナ禍になにかしたいという若手の思いからでたことで、今回はモニター企画ということもあり、無料にしました。

 提出作品の中から二作の優秀作品を決定しましたので発表します。

 

《優秀作品》

『コーヒーキャンディ』志津栄子 作

『オレたち、編み物クラブ男子部』松ふじ子 作

 

 

 コロナ禍のため四月から予定されていた「日本児童文学学校」が中止となる中で、今できることを、と、考えたのがリモートによるがっぴょう会です。初めての試みでしたが大きなトラブルもなく、無事に終えることができました。

 当日は、10名の受講生と作品コメンテーターの赤羽部長、司会とタイムキーパーの開がリモートで顔を合わせ、オブザーバーとして3名の事業部員が参加をしました。

 受講生にはがっぴょうの順番、作品ごとの代表レポーターと一言感想者を予め割り振り、想定時間内に収まるように練習をお願いしました。また、事前の打ち合わせにも参加してもらいました。

合評は、多少終了時間がのび、ミュートのしかたなどに多少とまどいましたが、つながらない人もなく、順調に進みました。受講生の方々も準備した上で合評に臨んでいただいたことが伝わってきました。

司会者は自ら用意した大時計が画面にうつし、時間通り、合評が行われるように声掛けてくれました。

 作品は幼年からYA、ジャンルも様々でした。レベルが高く読み応えがあり、優秀作品の選出には苦慮しました。 

 遠くの方々と時間を共有できるのはリモートならではでしょう。反面、限られる時間の中、作品への掘り下げや議論の不足なども感じました。いずれにしても、次につながる会になったと思います。   (大澤桃代)

講評―赤羽じゅんこ

『コーヒーキャンディ』 志津栄子

主人公の神崎美優が、幼なじみの男子、柚也に呼び名を変えてといわれ、学校では、イノくん、二人の時はユキちゃんとよぶようにする。都会からの転校生、積極的で派手なモナがきて、美優の心にさざなみがたつ。モナが柚也に近づき、仲よくなっていくと、美優の心の中に、今までなかった感情がうかび・・・

 

 おとなしくて、一步さがってしまう美優の心情がうまく描かれていて、読みながらいろんな思いになる作品です。奇しくもただひとり、男性の参加となった、開さんはとくにドッキリしたと押してくれました。

情景描写などをたして、さらにいい作品をめざすとともに、ラスト、この着地でいいのか、もう一度、考えてみてください。

 

『オレたち、編み物クラブ男子部』 松ふじ子

 オレ、(五年生、池田剛)は、学校の授業のクラブ活動で、ふざけて第二志望に書いた編み物クラブにはいることになってしまった。絶対に第一志望のサッカーになるときまっていると思い、はずみで書いてしまっただけなのに。

 編み物なんて、やってられるかと思ったのだが、しかたなく編み物を編んでいくうちに、気持ちは変わっていって・・・。

 

 男子が編み物という意外性をねらった作品。書き手が編み物のことをしっかり理解しているので、説明なども適切で文章にも勢いがあり、一気に読ませてくれる。

 さらっと読めるのだが、読者の心にうったえる、もうひと味がほしいところで、動機を工夫したり、もう少しひねりといれたり、読者をはっとされるしかけをいれるなど改善の余地もある。さらにブラッシュアップしていい作品にしあげてほしい。

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 全体として、今回、レベルが高い作品が多く、互いの作品への講評もみなさん、いいところをついていて、おもしろい会になりました。

 がっぴょうというのは、講師だけでなく、みんなでつくりあげていくものだと、改めて感じました。

 

 この二作品のほか、のやまさよさんの『招き猫の寺で私は猫になりました』もよかったという声があがりました。

 

 今回は、リモートでの開催が初めてだということと、がっぴょう研もなくなり、さびしいという声にこたえたいという意味で、モニター価格・無料ということで行いました。

しかし、リモートで開催するにあたり、事業部は何回もWEB会議を重ね、時間をかけ議論しました。実際、開催となると招待メールをきちんと送るなど手間がかかり、講師も対面と同等、それ以上の準備が必要とわかりました。

そのため、以後、開催する場合は有料になると思います。

無料で見られる動画配信なども多い現在、価格の設定には様々なご意見があると思いますが、講師をする作家の権利を守るのも日本児童文学者協会の役目でもありますので、その点、ご理解、いただきたいと思います。

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2020/09/08