講座ブログ

日本児童文学学校・連絡

お詫び「講師の一部変更」

4月19日、開講を予定の日本児童文学学校で、一部、講師の変更があります。

9月27日(日曜日)で講師を予定していた 廣嶋玲子さんがご都合がつかなくなり、森川成美さんに変更になりました。

廣嶋玲子さんを楽しみにされた方には、まことに申しわけなくお詫びいたします。

また、都合をつく時期で廣嶋玲子さんにも登壇していただきたいと思っております。

森川成美さんは、歴史ものからSFまで幅広く書ける実力の持ち主です。『マレスケの虹』(小峰書店)は、大変話題にもなりました。そんな森川成美さんの講義がきける、めったにないチャンスです。

日本児童文学学校の定員は40名。

講師からの講義と受講生の提出作品の合評を平行しておこないます。

昨年の受講生からは、「作品を提出しないで、講義だけうけたのだが、作品を合評してもらえばよかった」という声を多く聞きました。恥ずかしいからと提出されなかった方も、学校にでているうちに、自分の作品を合評してもらいたくなったそうなのです。迷っている方は、勇気をだして作品を提出してください!

でも、これは強制ではなく、作品を提出しないかたも多くいらっしゃっいます。

事業部一同、きてよかったと思う文学学校をめざしますので、どうぞふるってご参加ください。

 

2020/02/06

児童文学作家の座談会

児童文学者協会の創作教室を終えたあと、作家になられた佐藤佳代、田部智子、にしがきようこ、濱野京子の4人の座談会の様子がネットにアップされています。

株式会社内田洋行が運営している非営利の教育者向けポータルサイト「学びの.com の中のコンテンツの1つに、様々な業界の方にいろいろな視点で教育について語る、教育インタビューというコーナーがあるのですが、そこでの座談会、だそうです。

4人は創作教室のあと、チームあほくさというグループをつくり、互いに刺激しあって、活動されてきました。その仲よしぶりが座談会からもうかがえます。

また、児童書についての思いも語られています。ぜひ、読んでください。

座談会 前編 こちら

座談会 後編 こちら

 

2020/01/26

第48期日本児童文学学校・講師より

4月からの第48期日本児童文学学校の講師をつとめてくださる如月かずささんに書いていただきました。実は児童文学はあっとう的に女性作家が多く、如月かずささんは、数少ない若手男性作家のひとりです。文学学校には初登場です。如月かずささんの講義は、8月23日です。キャラクターがうまく立ちあがらない、物語の中でうまく動いてくれない、などと思う方、ぜひ、いらしてください。

魅力的なキャラクターとは? 如月かずさ

 昨年の11月に、大沢在昌さんの人気シリーズ「新宿鮫」の最新刊が8年ぶりに発売されました。中学のころから読み続けているおきにいりのシリーズ。年末に夢中で読みました。事件の展開も先が読めなくてとてもおもしろかったのですが、なにより主人公の鮫島が素晴らしく格好良いんですよね。
「新宿鮫」だけでなく、昔から大好きになる作品の中心には、魅力的なキャラクターがいました。小学校時代に愛読していた「ズッコケ三人組」のハチベエ・ハカセ・モーちゃんや、ムーミン谷の仲間たち。中学のときに出会った私立探偵スペンサーは、いまでもいちばん好きなキャラクターです。高校時代には散々ミステリーを読んでいましたが、森博嗣さんの「S&M」シリーズや京極夏彦さんの「京極堂」シリーズなど、探偵役の個性が強いものが特におきにいりでした。
 そんなふうに魅力的なキャラクターたちのいる物語を好んで読んできましたから、自分自身の創作においても、キャラクターという要素はとても大切にしています。「こういうキャラが書きたい」というところから出発して物語を組みあげることもよくありますし、なかなかはかどらなかった作品が、主役のキャラクターにぴったりの声が見つかっただけで、驚くほどスムースに進むようになることもあります。
 というような話を事前にしていたわけではないのですが、第48期の日本児童文学学校では、キャラクターについての講義を担当させていただくことになりました。講演は多少慣れてきたのですが、文学学校の講師というのは初めての経験です。緊張もありますが、ご依頼いただいたからには、受講される皆様の役に立つお話をできるように全力で準備をするつもりですので、奮ってご参加いただけましたら幸いです。

2020/01/15

第48期日本児童文学学校・講師より

4月から開講する第48期日本児童文学学校は、申し込みを開始しています。この講座で講師をつとめてくださる中から 初参加のおふたりに、エッセイを書いていただきました。今日は佐藤まどかさん、15日には如月かずささんを掲載します。

佐藤まどかさんは、なんとイタリア在住。グローバルな視点が新鮮な作品を書かれます。5月17日、日本に来るときにあわせて、講義をお願いしました。この機会をおみのがしなく。(ビジターで一回だけの受講もできます。事務局に問い合わせてください)

 

イタリアからこんにちは  佐藤まどか 

2020年。こう書いてみると、インパクトのある数字ですね。こんな未来的な数字の年にまだ生きているとは、若い頃の自分には想像もできませんでした。大昔に観た数々のSF映画の世界のようには幸いまだなっておらず、一見それほど変わっていません。車はまだ地を這っているし、人間そっくりのアンドロンドも闊歩していないし、AIは明日の天気予報さえも間違える。でも、2020年という数字を見れば、なんだかワクワクしてきます。

この記念すべき新年を、久しぶりに日本で迎えることができました。一時間以上待ってつかせてもらった除夜の鐘、冷えた身体に沁みた熱々の甘酒、懐かしいおせち料理に三つ葉の香りのお雑煮。至福の「ザ・日本の正月」を味わいました。

一方、イタリアのお正月はあっけないものです。カロリー過多のご馳走と、年越しそばの代わりにレンズ豆煮で翌年の豊かさを祈り、カウントダウンには大抵友達や恋人同士で友人宅やパーティに参加し、花火とおしゃべり、スプマンテ(発泡酒)とパネットーネ(もしくはパンドーロ)ケーキで乾杯をします。そして1月2日からもう仕事開始! ですが、私は日本式のお正月のほうが好きです。
 

 さて、五月に文学学校の一日講師を務めさせて頂くことになりました。お話を頂いた時は、なにか講義(抗議なら得意ですが)ができるのか、しばし悩みました。そしてふと思いついたのが、「だれのために書くのか」というテーマです。以前、ベテラン編集者さんから、この点で問題のある投稿作品が多いと伺ったことがあるからです。

児童文学は、対象年齢によってテーマもコンセプトも書き方も違います。漢字をトジル、ヒラク、というような表記の問題だけではなく、例えば0歳児用の絵本に「死」や「恋」をテーマにしたり、YA小説に「うんち遊び」の話は難しいでしょう。もちろん、絶対無理ではないでしょうけれど。また、字数の制限や、それによる登場人物の人数の限界や、使える語彙など、考えるべきことはたくさんあります。

今まで、絵本から幼年童話、中・高学年向け読み物、YA長編、そして中高生新聞連載小説に至るまで、いろいろな年齢の子どもたちを対象に物語を書いてまいりました。執筆活動の中で気づかされたことや苦労したことなど、皆さんの執筆活動のお役に立てるような具体的なお話をさせて頂きたいと思います。

東京で皆さんにお会いできることを楽しみにしております!

 

2020/01/10

創作教室 第71期 講師より

あけましておめでとうございます。

年が明けまして、新年度の日本児童文学学校、創作教室、実作通信講座の案内をホームページに掲載しました。申し込みは1月6日からです。興味をもたれたかた、ふるってご参加ください。近年は地方からの参加も増えています。

4月からの創作教室、第71期の講師のひとり、濱野京子さんはご自身も創作教室、ご出身です。同じ教室から人気作家がたくさん生まれ、今一線で活躍されています。

新年、初めの講座ブログは、濱野京子さんに創作教室当時を思いだして、書いていただきました。

創作教室の思い出 濱野京子

 ふとしたはずみで、児文協の創作教室に通うことになったのは、2004の秋でした。10月16日、緊張しながら、はじめて神楽坂の事務局に足を踏み入れたのですが、室内を見わたしてびっくり。こんな雑然としたところで?? 正直なところ、なんだかなあ、と思ったものでした。結果的には、通ったことは大正解でした。何よりも、生涯の、といえそうな仲間と出会うことができました。

当時は事業部長が最初と最後の回を受け持っていたので、私が始めて出会った講師は、事業部長だった加藤純子さんです。口癖は「読んで、読んで、書いて」。「読んで」が一つ多い意味を、今も時々かみしめています。

私が通った40期、41期の受講生で、その後、作家デビューを果たした人が7人います。40期からは工藤純子さん、イノウエミホコさん、佐藤佳代さん(佐藤さんとは41期も一緒でした)、池田ゆみるさん。そして41期では、田部智子さん、にしがきようこさんです。

 一期半年でやめるつもりが、もう半年続ける気になったのは、講師のお一人だった最上一平さんの講評が面白かったからです。私の作品に対して、ということではありません。受講者のレベルにはばらつきがあって、中にはまだ書き始めてさほど間がない方もいたのですが、そういう方には少し優しく、手練れにはやや厳しく。コメントのさじ加減が絶妙でした。

 この頃の様子は、田部智子さんが、このブログに楽しく紹介してくれていますので、合わせて読んでみてください。

 創作教室に「空はつながっている」という短編作品を提出したことがありました。これは、何かに応募するといった目的もなく、本音をいえば、社会にコミットする意識が希薄な人への挑発的な気分もあって出したのですが、最上さんから、児文協の〈新しい戦争児童文委員会〉が短編作品を募集しているので、応募するようにと勧められ、後に「おはなしのピースウォークシリーズ」の第三巻に収録されることになりました。

 41期の途中で、単行本のデビューが決まり、翌年、初めての本が出版されました。その後、つぎつぎと仲間のデビューが決まっていくことになります。

 創作教室には波があって、活発な期と、さほどでもない期があるようです。活発な時期というのは、たぶん、受講生同士が仲良くなっているのではないかと、何となくですが感じています。今も、上に名を挙げた方々は、刺激し合える仲間として、とてもありがたい存在です。

 書くというのは、本来孤独な作業です。夜に自分の作品を過大に評価したかと思えば、翌朝にはすっかり自信を失ったりするもの。そんな時、冷静にアドバイスしてくれる仲間はありがたいものです。それより何より、あの人も、くじけそうになりながらも、頑張っているのだな、と思うことが自分を支え、また励みになるものです。

 このたび、思わぬ形で、創作教室という場に戻ってくることになりました。71期が、後々、活発な時期と言われるよう、受講生のみなさんとともに、充実した時間を過ごせることを願っています。  

 

2020/01/06

おめでとうございます!

第40期日本児童文学学校を受講されたのやまさよさんが、第19回北日本児童文学賞を優秀賞を受賞されました。

おめでとうございます! 先日の麦野圭さんと同時の受賞です。

のやまさんにも、児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。

おふたりのこれからが、とても楽しみです。

おふたりが受講されました日本児童文学学校、来春は48期となり、1月6日頃より募集を開始します。

4月から一月に一度、講義と合評で構成しています。昨年と講師陣は一新して、お待ちしております。

 

読み手から書き手に    のやまさよ

二〇一二年四月。私は、日本児童文学学校の第四〇期生となりました。

さらりと書くと、なんでもないことのようですが、どれだけ勇気が必要だったでしょう。

「書き手になりたいなんて、図々しいかな?」

 不安でいっぱいでした。

「やってみよう! もう若くないんだから!」

 自分を励ましたり、けなしたりしながら、原稿用紙十枚を抱えて文学学校へ。

 第一回目の講義は、あの、ズッコケ三人組を書かれた那須正幹先生の担当でした。

飄々とした口調に引き込まれました。

文章・作者・作品の語り口。十の作品の冒頭部分を題材に、講義をしてくださいました。

その日の帰り道は、清々しい気分でした。

「書きたい」と、素直に思いました。

 文学学校を卒業して、日本児童文学者協会の会員になって、同人会に所属して、毎月ひとつは作品を書くようになりました。

「わからない」と言われても、「つまらない」と言われても、くじけずに作品を持って行き、私の心はだんだん強くなってゆきました。

 同人会、合評研究会、文学学校の同期、俳句の会、そのほか多数の仲間ができました。私の作品を読んでくださって、きちんと講評してくださる方に出会えました。

 お陰様で、今回、北日本児童文学賞の優秀賞をいただくことができました。

審査委員長は那須正幹先生でした。懐かしい飄々とした口調で、私の作品を温かく講評してくださいました。

 また、賞をいただいた作品「風の笛」が、ラジオで放送されることになりました。

(富山シティエフエムにて 12/31 17時~18時・1/3 9時~10時が放送日です)

自分の作品を、みなさんに読んでいただけること、聞いていただけることが、とてもありがたいです。

「書きたい」という気持ちを大切にして、これからも書き続けていきます。

 

2019/12/29

おめでとうございます!

第35期日本児童文学学校を受講された麦野圭さんが、このたび、第19回北日本児童文学賞の優秀賞を受賞されました。おめでとうございます。優秀賞の作品は、朗読され、ラジオで聞けるそうです。すばらしいですね。

麦野圭さんに日本児童文学学校から受賞までの気持ちを書いていただきました。

 

大切なファイル、大切なノート  麦野圭

 

 今から十年以上前、突然、物語を書いて、作品として成立するかどうか、誰かに読んでもらいたくて、第35期日本児童文学学校に入りました。

 児童文学のことをほとんど知らなかった私には、どの先生の講義も刺激的で、毎回、先生方が作ってくださるレジメをファイルし、ノートを取りました。その後、創作教室にも二期通いましたが、いつもそのファイルとノートを持ち歩き、作品を書きだすときは、レジメを横に置いて書いていました。創作教室の仲間から、「そのファイルとノート、難波さん(本名)の宝物だね」と言われるくらい、私にとって大事なものでした。

 卒業後、同人誌「ばやし」に入り、2012年に「じったんのオムライス」(くもん出版)でデビューできましたが、その後6年間、二冊目を出すことが中々、できませんでした。

 児童文学学校、創作教室時代は、仕事が休みの週末だけ創作をしていましたが、これではいつまでたっても作品ができないと思い、仕事に行く前、一行でもいいから、必ずパソコンを開いて書くという約束を自分で決めました。公募にもあまり積極的ではありませんでしたが、送れるものは、送ろうと思いました。

 ようやく去年頃から、一次を通過したり、北日本児童文学賞では二次を通過しました。そして、色々な方のおかげで二冊目「ユンボのいる朝」(文溪堂)を出版することができ、今年の秋には、北日本児童文学賞の優秀賞を受賞しました。

実力がなかったので、二冊目を出すことができなかったのは、今思えば当たり前ですが、その6年間は私にとって苦しくもあり、また貴重な時間となりました。

 正直、焦ったときもありましたが、そのファイルとノートを開くと、児童文学学校と創作教室での充実感が蘇ってきます。また、初心に戻れ、作品を書く心構えを新たに整えることも出来ました。

 年末年始のお忙しい時期ですが、北日本児童文学賞で受賞した『どんぐりかぞく』の朗読とインタビューが富山エフエムシティ(77.7MHz)で放送されます。良かったら聞いて下さい。

 放送:12月31日(火)13:00~14:00 再放送:1月2日(木)9:00~10:00

 

 

2019/12/28

秋の一日講座・感想

 子どものころの自分に向けて  白井さやか

 

 道で苦手な人に会ったら、かくれるか? 

 わたしはかくれます。いや、かくれました。おとなになった今でも……です。かくれた時のざわざわした気持ちが忘れられなくて、ふと思い出し、はきそうになる日もある。

覚えている事は良いことなのか。ずっと疑問に思い続けながら、秋の1日講座「今、子どもたちの心をつかむには?」に参加しました。

 講師の那須田淳さん翻訳の『ちいさなちいさな王様』と、戸森しるこさんの『理科準備室のヴィーナス』は、変わりたいと思っていた時に出会った本でした。タイトルにある“今”って? 今は30年前とは違うんだろうか。

 おふたりのお話を聞いて、違わないと思いました。人は、人の思いは、簡単に変わったりしないんだなーと。変われなくて苦しむけど、変われない自分を認められたらいい。 

 おふたりのお話で共通していて、大きくうなずき、自分もそうだと思ったことがありました。子ども時代の自分、自分の中の子どもに向かって書いているということ。子ども時代をやり直したい。届けたい。そんな思い。

主人公の年齢設定に迷うことがあるのは、キャラクターがきちんとたってないからだと痛感しました。きちんと向き合えていないと。その人物が好きなものは、楽しく集められるけど、苦手だったり、嫌いなことをもっと考えなくてはダメだと感じました。

 それから、名前。ぴったりくる名前がついた時、その人物は動き出す。名前が決まらないと書き進められないので、講師のマネをして名前ノートを作ることにしました。

冒頭に書いたことは、講師のおひとりが話されたことです。普通に生活していても、お話のネタになることはたくさんある。その時、どう思ったかが、創作につながる。

今、書きたいものを書けばいい。その言葉を胸に、ノートを買って帰った秋の日でした。

 

 

2019/12/14

秋の一日講座・感想

答えをさがして       森 俊                                                   

 

 講題の「子どもたちの心をつかむには?」に興味を惹かれ、秋の一日講座に参加しました。

 なぜなら、長く同人誌活動を続けてきた今でも、「なにを書くのか?」、「どう描くのか?」を迷っているからです。

 講師のお二方(戸森しるこさん、那須田淳さん)の講話を聴き、一番心に残っているのは、戸森さんの「究極の自己満足かもしれないが、子ども時代の小さな自分に向け、作品を書いている」という言葉と、那須田さんの「児童文学は、内なる自分に向けて書いているから、書ける」、そうして、「誰かの二番目になるのではなく、あなたが書きたいものを書けばいい」という言葉でした。

 私の迷いに、答えをいただいたように思いました。

 

「自分の書きたいものが、今の子どもたちにどう繋がるのか? どう受け止められるのか?」、それを模索しながら、これからも作品を書き続けようと思います。

 戸森さん、那須田さん、貴重なアドバイスを有難うございました。書き続ける勇気をいただきました。

 

 

2019/12/08

秋の一日講座・報告・感想

11月30日土曜日、快晴の中、一日講座、『いま、子どもたちの心をつかむには?』が無事に終わりました。

会場いっぱいの参加者もあつめ、編集者は手伝いの方もふくめ、11名、また、新人作家さんも数名来てくださいました。その方たちの発言もうかがうことができました。

また、岩手や岡山など、地方から参加してくださった方もいました。

戸森しるこさんも那須田さんも、スクリーンにきれいな画像を写し出し、目でも楽しめる講演でした。

戸森しるこさんは、作家として大事にしていることをわかりやすく話してくれました。那須田さんは、評論家とも活躍されているだけあって、子どもたちに向けて何をかいたらいいかという質問に真摯に答えてくれました。

まずはテクニックを気にするのでなく、時代性をへんに気にするのでもなく、自分の書きたいものを掘り下げる重要性を強調されました。

作家として一番大事にしなければならないところを、わかりやすく押さえて話してくださり、有意義な講座だったと思います。

参加された方々、ありがとうございました。以下、参加者の感想を掲載します。

もし、わたしの感想も載せたいという方は、児文協のほうまで、一日講座・感想とかいてメールで送ってください。

あなたの感想がだれかの心を元気づけるかもしれません。お待ちしております。(赤羽じゅんこ)

 

まず自分が書きたいものを 﨤町珠里

 

私は講演会で先生方のお話を聞くのが大好きです。普段読んでいる本を書かれた先生はどんな方なんだろうと思いながら、1日講座に出かけてみました。

 

戸森しるこ先生は、冒頭から会場の皆さんをひきこんでいました。会社員をしながら講談社児童文学新人賞だけを目指して1年に1作品を練りあげて応募されていたお話や現在の兼業作家としての平日は会社員としての仕事に全力をつくし、休日に創作をするというお話は、戸森先生のお人柄を感じさせるものでした。『子供時代に自由ではなく、未練があり、大人になってしまった感が強い、子供時代の自分に向けてメッセージを書いている』というお話に共感された方は多かったのではないでしようか?

 

那須田淳先生は、ドイツの写真や創作とは?という図式を提示されながら、落ち着いた温かい雰囲気でお話をされていました。『創作には自分が何を感じ、考えているのか?  が大事なポイントで、自分が書きたいものが大切、好きな作家を狙いすぎると人真似になってしまう、二番煎じはいらない。物語を書くというのは孤独な作業で自分を信じることが大切、焦らなくていい』というお話に勇気づけられた方は多かったのではないでしようか? 今、子どもたちの心をつかむには? という講座のテーマに対する先生方の答えは、まず自分の声をききながら自分の書きたいものを書くということだったと思います。貴重な先生方のお話をお聞きすることができて、とても充実した一日になりました。

 

 

2019/12/03