講座ブログ

児童文学学校、作品の提出期限は4月1日です。

(画像が見えない方は、この記事のタイトルをクリックしてみてください)
 

 

 

 

 

こんにちは、事業部長の後藤です。

 

いよいよ来月、第51期児童文学学校が開校します。

定員まで、あとわずか。

申し込みを迷っていらっしゃる方は、ちょっとだけお急ぎくださいね。

 

すでに申し込まれたみなさん、ありがとうございます。

講評を受けられる作品の提出期限は4月1日。

事務局に作品が集まってきています(なんていうと焦ってしまうかしら……大丈夫です、まだ10日ありますよ!)。

提出必須ではありませんが、せっかくのチャンスです。

スタッフ一同、期待していますので、ぜひ提出してください。

 

後藤は初回に、少しお話をさせていただきます。

慣れない画像作りをがんばっているところです。

みなさんに(PC越しに)お会いできるのを楽しみにしています。

2023/03/22

実作通信講座、まもなく締め切ります!

http://jibunkyo.main.jp/index.php/course/archives/70

 

第39期実作通信講座は、3月3日がお申し込みの締め切り日です。

 

「近くに通える講座や所属できる同人誌がない」

「自分のペースで作品を提出したい」

「好きな先生にアドバイスをもらいたい」

 

そんなみなさんの期待に応える講座です。

3月3日までに、事務局にご連絡くださいね。

 

TEL 03-3268-0691

E-mail zb@jibunkyo.or.jp

2023/03/01

なかまというかけがえのない宝(新井爽月)

デビュー作を出版された会員の新井爽月さんも、かつては児童文学学校の受講生でした。

新井さんからのメッセージをお届けします。

 

 

 

 

 私は今から12年前、文学学校39期生として当講座を受講していました。皆さんと同じように、様々な講師の方々の講義を熱心に受講していた当時のことを今でもはっきりと覚えています。書き手として上手くはなかったものの、やる気だけはやけに強かった為、長短様々な作品を毎月のように書き上げては、公募等のコンクールに挑むということを繰り返していました。


 とはいえ、プロ作家を目指すとなると、やる気だけではどうにもなりませんでした。今度こそ!と自分なりに自信をもって挑んだはずの作品であっても、思うような結果は得られず、落選に次ぐ落選という日々が随分長く続いたからです。
 そのため何度となく落ち込み、悲観し、自信も失いましたが、書くこと自体を諦めることはできませんでした。
 諦めることはいつでもできるけれど、諦めずにいられるのは今しかない!と思っていたからです。


 そんなこともあり、私のデビュー作である『なかまカナ?』(フレーベル館)は初稿から約8年もの間、改稿に改稿を重ね、ようやく出版の運びとなりました。そもそも改稿があまり得意でない私にとって、一つの作品をこんなにも長い間、書き直すということ自体、一筋縄ではいかない連続でした。書き直さなければならないとわかっていても、筆が一向に進まず、焦りばかりが募って何もアイデアが浮かばない……という時期も少なからずありました。

  
 執筆は孤独な作業の連続ですし、先の見えない未来を悲観したこともありましたが、私の場合、諦めずに粘り強く書き続けられたのは、苦楽を共にする仲間の存在がとても大きかったと言えます。拙作『なかまカナ?』も、個性の異なる友達同士の友情をテーマにしていますが応援し合える仲間がいることは、本当に大きな力になりました。ぜひ皆さんも文学学校を通し、良き仲間と出会い、共に切磋琢磨できますように。同じ受講生の一人として、心から応援しております。

2023/02/27

「雪の日にライオンを見に行く」が書籍になりました

(上記タイトルをクリックすると書影が表示されます)

 

創作教室を受講された志津栄子さんの「ちゅうでん児童文学賞」受賞作が刊行されました。

おめでとうございます!

志津さんに今の思いを語っていただきました。

 

受賞時(昨年春)の記事はこちらです。

新刊ブログでもご紹介しています。

 

 

 

 

こころは自由に旅をする(志津栄子)

 

 

 病室にパソコンを持ち込んで書き続けた夏の日。
 辛い検査を終えて帰宅した冬の日。
 ありとあらゆるものを手放すと、もう私には書くことしかないんだという覚悟だけが残りました。ちゅうでん児童文学賞受賞のお知らせをいただいたとき、それでいいんだよと、大きな誰かに言われた気がしました。神さまって本当にいるのかもしれません。
 だからといって、今までの生活がひっくり返るわけではありませんでした。あたりまえのちょっと不自由な暮らしが続いていくばかりです。
 そんな中、講談社の編集者さんとともに改稿作業を重ねていくと、たくさんの気づきがありました。本を世に出すということの責任の重さのようなものを知り、好き勝手に書くだけじゃいけないんだ、相手に伝わるように書かなくっちゃと、何度も書き直しをしました。本当に大きな勉強をさせてもらいました。

 第69回創作教室でご一緒したK氏から、私が人生一発逆転と言っていたことを覚えているよとメッセージをいただきました。今となっては「キャー、恥ずかし~」という気持ちにもなるのですが、人生一発逆転はありかなしか? そこは「洋ちゃんちのおっちゃん」に託そうと思います。
 あのころ、私の作品を読んだO氏から「ダメ男の負のループだ」と言われたことが忘れられません。そうでした。あれから数年たちましたが、物語に登場する父親たちの「ダメ男」ぶりは指摘されたとおりでした。トホホ……。どうやら私はダメンズ道をまっしぐらに進んでいるようです。唯人の父親が「ダメ男」に当てはまるのかどうか、O氏の意見を聞いてみたいです。
 それはさておき、「おれが代りにどこにでも行ってやる」と、病室の私に言った唯人の言葉をたよりに、ここまで来ることができました。今、物語の中の子どもたちと一緒に、私のこころは自由に旅をしています。時間も空間も、ひょいっと飛んで、過去にも未来にも、どこにだって行ける! やっぱり書くことは素敵です。
 多くの方に育てていただき、唯人の物語が完成したことに、今はただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 唯人はもう私の手を離れて広い世界に出て行ったけれど、私にはまだまだ書きたいことがあります。書いて書いて、もう少し先にある何かに手が届くまで書き続けよう。今はそんなふうに思っています。
 今後ともよろしくお願いいたします。

2023/02/01

会員の上坂和美さんにお話を伺いました

協会の講座での合評を機に新刊を上梓された会員、上坂和美さんにお話を伺いました。

新刊については以下の「新刊ブログ」をごらんください。

http://jibunkyo.main.jp/index.php/newbook/archives/48

 

 

オンライン合評会で、モチベーションを(上坂和美)

 

昨年出版しました『ショウと伊介のふしぎなスケッチブック』は、実は2回も児文協のオンライン合評会に提出させていただいた作品です。

1回目は2021年2月開催、濱野京子さん講師の「リモートがっぴょう会」です。2回目は8月開催の「がっぴょう研(※)」です。
この二つの講座が半年の間隔で開かれなかったら、あの作品はちがうものになっていたと思っています。というのは、迷走していた内容について濱野さんより「主人公とひいじいちゃんの二人の話にしたほうがいい」とアドバイスをいただいたのです。それまでは、ショウが友達たちといっしょに、ひいじいちゃんの話を聞くという設定でした。そこを書き直しました。


するとちょうど、「がっぴょう研」の募集があったのです。作品を提出すると、参加者さんたちの反応が以前より良く、「うまくいっているんだ」と実感できました。
その折、汐文社編集部長の三浦さんより「この作品は、主人公が転校生でないと成立しない」というアドバイスをいただきました。そこで、主人公を転校生にすると決断し、書き直しました。また高橋秀雄さんには「視点がぶれているところがある」と自分できづかなかった点を教えていただきました。さらに参加者の方々の貴重なご意見の数々……。なかには個人的にお手紙をくださった方もいらっしゃいました。そのつながりから勇気をいただき、モチベーションが高まっていきました。

ところで、この本は100歳の父に捧げたものです。父の95歳以降の口癖は、「空襲ほどおそろしいものはない」。今でも、空から光の爆弾が落ちてくる悪夢をみてうなされるほどです。トラウマとなっている体験を少しでもいい方向に向けるため、その生存中に本を完成させることができ、父ともども喜んでいます。
オンライン合評会開催に尽力してくださった事業部、研究部の皆様に、深くお礼申し上げます。

 

※ 文中の「がっぴょう研」は研究部が主催しています。協会員は、編集者や作家、ほかの書き手が参加する合評会に作品を提出することができます。

2023/01/27

刺激を受けて (筑井千枝子)

 通信講座と児童文学学校の作品講評をさせていただいている筑井です。
 小学生、中高生向きのリアリズム作品を出しています。


 もともと「創作教室」出身なのですが、その縁で入った同人誌「にじゅうまる」に掲載した作品を、ある編集者が読んでくださり出版につながりました。
 現在もこの同人誌で活動しています。毎月リモートかリアルで集まり、同人の作品を合評するのですが、最近読んで面白かった本や漫画を紹介しあうのも楽しい時間です。また文学賞受賞作品を読むこともあれば、「読ませる工夫」「キャラクターが動くとはどういうことか」などのテーマを設けて、それに見合った本を選定して読み、話しいをすることもあります。その積み重ねが、自分の創作に役立っています。


 勉強になるという観点から言うと、この児童文学学校の作家の講義は、スタッフでありながら一受講生として楽しみにしているもののひとつです。
現在活躍されている作家を毎月ひとりお招きしていますが、それまでの人生を大なり小なり織り混ぜながら創作技法の話をしてくださいます。失敗から生まれた素材や、大きなストレスのかかる状況の中で生まれた価値観など、貴重な話を聞くことができます。
 作品とは、その作家の人生そのものから生まれている、と思える時間です。
 大いに刺激を受けて、しばし茫然とし、それから自分に立ち返り作品に向かう、ということを毎回しています。
 ともに学んでみませんか。

2023/01/09

めざせ作家デビュー!(辻 貴司)

みなさん、こんにちは。
事業部員の 辻  貴司 です。

ぼくが作家デビューと夢の印税生活をめざして、日本児童文学学校を受講したのは、ちょうど10年前。
児童文学のこともよく知らず、たまたま手に取った広告を見て「自分にはこれかな?」と勘を頼りに申し込みました。
やる気だけはありましたので、鼻息荒く教室に乗り込んだわけですが、最初の講義で先生がおっしゃった「児童文学は、食えません」のひと言に、あっという間に人生の迷子になりました。
(当時の事業部員のなかには、ブレイク前の廣嶋玲子さんもいらっしゃったので、食える人が全然いないというわけではありません。念のため)

ところが、その日を境に、ぼくは創作の世界にのめり込むことになるわけで、人生わからないものです。
思えば、それまで、直接、作家の先生と話をする機会なんてありませんでした。
それが、創作秘話の授業を受けたり、ぼくの書いた作品を講評してもらえたり、創作についての熱い想いを聞いたり、雑談をしたり。。。
もともとがそういうコンセプトの講座なのですが、よく知らずに申し込んだぼくとしては、なんて贅沢な時間なんだ!と衝撃を受けたわけです。
文学学校に通った半年間は、ぼくの人生のなかでも、とりわけ重要な時間になりました。

同期にもめぐまれ、有志で合評会「らんぷ」を作り、今でも月に一回、お互いの作品を講評し合っています。(これも10年になりました)
こまかく読んでくれる仲間のおかげもあって、本は何冊か出させてもらえるようになりました。
夢の印税生活は、夢のまた夢ですが、みなさんと一緒に、一歩一歩がんばっていきたいと思います。
よろしくお願いします(^^)
 

2023/01/05

こんにちは!(しめの ゆき)

こんにちは! 事業部のしめのゆきと申します。スタッフとして各講座や教室の運営に携わります。

 

4月開校の日本児童文学学校、今回も素晴らしい講師陣に(自分たちでお願いしているからなおさらのこと)うっとりしています。加えてZOOMでの開校。我々もコロナ禍を経て、リモートにだいぶ慣れたのですが、リモートだからこそ、遠方の講師にお願いできるというメリットもありますし、受講生の皆様もそうです。リアルで通うのが大変な方にとっては、いまが絶好のチャンスです。リアルでは難しい方はこの機会にぜひとも! そして、アーカイブも残りますので、その日、どうしても参加できない場合も安心です。

 

私は、自分がまだ協会員でもなかったころ、創作教室(日本児童文学者協会の人気講座です!)に三ヵ月だけ参加したことがあります。たまたま空きがあって、遅れての受講だったにもかかわらず、主人の海外出張の時期とかぶって、子どもを家に長時間置いておけず、やむなく参加をとりやめました。そういうときにリモートがあったらと今なら思いますよね。

今回の文学学校でも、講評を担当させていただきます。得意なジャンルはないのですが、新刊は、幼年童話(おばけの話)とアンソロジー(ホラー)でした。栞という同人会の代表をしてますので、書き続けていくときの悩みや、仲間の作り方など、相談にものれます!

 

まったくはじめて作品を書く方でも大丈夫です。基礎を再確認したい人、講師のどなたかのファン! どんな理由でもいいのです。まずはアクションする。それがいつだって創作の第一歩です。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

 

2022/12/29

ここから一緒に始めましょう!(橋長あこ)

 事業部員の橋長あこと申します。

  現在、事業部では、4月から始まる児童文学学校の準備を進めております。そして初回の4月23日に司会を務めさせていただくこととなりました。

 

 じつは私も6年前、45期を受講しておりました。今度はこうしてスタッフとしてお手伝いさせてもらえるなんて、とても光栄です。

 

 今思えば受講当初の私は読書時間が短く、創作においても原稿用紙15枚程度の短編を二つ書いたことがあるだけでした。なので合評というシステムがあることも知らず、ジャンルやグレードについてもよくわかっていませんでした。

 

 児童文学学校の最大の特徴は、私のような初心者でもやる気さえあればちゃんと学べるということです。しっかりと基礎を学習し、プロの作家さんたちのお話も聞けて、事前に作品を提出すれば貴重なアドバイスもいただけます。

 自然とモチベーションも上がり、回を重ねるごとに受講生同士の親睦も深まります。ここで一生涯の仲間に出会った先輩方もたくさんいるのです。

 

「子ども向けの物語を書きたいけれど、どう始めればいいのかわからない」

「自己流で書いてきたけれど、行き詰まってしまった」

「何かに参加したいけれど、既にできあがっているコミュニティに入るのはちょっと不安だなぁ」

 

 そんなふうに感じている方は、ぜひ思い切って児童文学学校へいらしてください。

 これをお読みになっている協会員のみなさまも、周りにそのようなご友人やお知り合いがいたら、ぜひお勧めしてあげてください。

 もちろんリピーターの方や、プロデビューしているけれど受講してみたいという方も大歓迎です。

 

 それでは4月、児童文学学校でお会いしましょう。お待ちしております!

2022/12/26

ともに学び、ともに成長を(しんや ひろゆき)

はじめまして。しんやひろゆきと申します。

協会に入会させていただいてまだ二年と少しですが、新事業部長の後藤みわこさんにお声をかけていただき、今期事業部員を務めさせていただくこととなりました。

よろしくお願いいたします。

 

でもその前に、しんやひろゆきって誰やねんて話ですよね。というわけで、簡単に自己紹介をさせていただきます。

 

高校二年生のときのこと、とある受験雑誌の小説の賞にひっかかり、調子に乗って小説家を志したのが創作の道を歩み始めたきっかけでした。

以来ウン十年、細々と書き続けています。

児童文学を目指し始めたのは大学生のときで、当初の予定では学生の間にデビューし、そのまま専業作家になるはずでしたが、当然そんな甘い世界ではなく、とりあえずはという気持ちで、公共図書館の司書として働き始めました(結局定年まで勤め上げることになりました)。

 

働きながらもこつこつと書き続け、ようやく自分なりに納得できるものを書けたのが二十九歳のとき。早速某新人賞に応募しましたがあえなく惨敗。

数年寝かせましたが、久々に取り出して読み返すとやっぱり面白いやんということで、再度書き直し、今度は児童書の出版社に持ち込みました。

幸いにもそれが編集者の目にとまり、数年後にデビューを果たすことができました。

 

その後は遅々たる歩みを続け、協会新人賞や協会賞の候補にあげていただいたりもしましたが、これまできちんと児童文学の創作方法をきちんと教わったことはなく、ずっと自己流でやってきました。

二年前に図書館を退職し、ようやく書くことに専念できる環境となり、あらためて一から勉強というつもりで当協会に入会させていただきました。

それを機にあらためて機関誌やホームページを拝見し、たくさんの講座が協会内にあることを知りました。

そして、若いときからこうところで修行を重ねていたら、遠回りをせずに済んだかもと、今更ながら思いました。

 

こんな私が今回児童文学学校の作品講評を担当させていただくこととなりました。どんな作品に出会えるか今からワクワクしています。

ぜひこの機会に受講いただき、ともに学び、ともに成長していきましょう。

 

2022/12/24