講座ブログ

おめでとうございます!

創作教室、第55期(途中から)から第58期を受講された森埜こみちさんが、児童文芸家協会・新人賞を受賞されました。

おめでとうございます。

作品は『わたしの空と五・七・五』講談社 です。

森埜こみちさんは、3月7日に創作教室を受講された頃のことを、講座ブログに書いてくれています。

あわせてみてください。

2019/04/07

トークショーに参加して Ⅲ

扉の前に立つ 渡辺 朋 (第10回大賞受賞)

 

デビューというとてつもなく大きな扉がある。私がこの扉をくぐれる日は来るのだろうか。扉の前で、そう思ってた。

現在、私はまだデビューはしていない。今も扉の前にいる。一応整理券をいただけたようだが、扉を開くにはまだいくつもの試練が待っている。そんな私が、一日講座の中で、「公募までにした三つのこと」というお題をいただいた。

恐縮しながらも、受賞を目指す方々に少しでもお役に立てることを、と思い、私なりに頑張って話したが、うーん、当たり前のことだったかしら、偉そうだったかしら、と、終わった後も、一人反省をしている。振り返れば、大賞をいただく前の年も、その前の年も、私としては「これだ!」という作品を応募し、そして落ちた。その違いも分からないというのに。とにかくもう、いい絵本を作るしかないのだが、扉は頑丈だ。

でも、どうやらデビューの扉をやっとのことで開けたとしても、次から次へと扉は続いているらしい。もしかして地獄の入口だった?

創作の先輩方は、いつだってそんな扉の前に立って、「この扉を開いてやる」とにらんでいる。挑戦している背中は眩しい。

私はまだ一枚目の扉の前。不安もあるが、体当たりでぶつかっていくしかない。

そんな思いにしてくれた一日講座でした。

 

 

2019/04/05

トークショーに参加して Ⅱ

一日講座に参加して かねまつすみれ(第七回受賞)

 

 当日は沢山の方々にご参加をいただきまして、ありがとうございました。

 始めての経験で、毎朝欠かさず観ている朝ドラをすっかり忘れてしまう程

緊張しておりました。

 自分の応募経験から感じ取ったこと、学んだことなどを交えながらお話し

させていただきました。明日の元気に繋がるようなことが、何か一つでもお

届けできておりましたら幸いです。

 きむらゆういちさんの「とにかく書くしかない」の言葉に「やはりそこし

かないんだ!」と、背筋が伸びる思いでした。

 終了後の親睦会では、先輩の作家の皆さんからも良い刺激を頂き、刺激の

フルコースをごちそうになったような一日でした。

 受賞者の皆さんとも親しくお話させて頂き、まるで同期の仲間と出会えた

ような安心感でした。

 豊かで贅沢な一日となりました。ありがとうございました。

 

2019/04/04

トークショーに参加して

一日講座体験記  

清水真裕(第二回絵本テキスト募集(現・絵本テキスト大賞) 優秀賞)

 

 

来たる春、3月に控えたトークショー。(いったい何を話したら…?)と、冬はこたつで頭を抱えておりました。振り返れば、第二回絵本テキスト募集ははや10年前。当時の自分をゆり起こし、「受賞までにした三つのこと」を引っぱり出そうとするも、なかなかこたつから外に出てきません。「あたたかくなったら出ていくよ、テキストの時もそうだったでしょ?」と。どうやら人の性分は、10年たっても変わりません。

当日、代々木は早春の薄曇り。どんな1日になるやらと、メモを手に、会場の右隅に小さくなっておりました。いざ、壇上にあがると、参加者の視線が集まり、最初に話を切り出すと、会場中のペンがいっせいに動き…。(うわ、これはすごい)。緊張している頭にも、参加者の皆さんの創作への熱が、ブワッとかぶさってくるのを感じたのです。

そして、隣に居られたかねまつさん、渡辺さんのお話は、おもしろくって個性的。絵本への想いの強さが、頼もしくって心地よい。ホッとしながら席にもどった時には、生で感じた作家のエネルギーに、わたしもとても温められていたのでした。

大熊編集長のお話は、「絵本のテキストが何を目指せばいいか」という、大切な指標を示してくださいました。そして、子どものための作品が、どんなに大事に作られているか、あらためて教えてくださいました。

きむら先生の創作のひみつの一片は、「日常の中に作品の核は隠されている」、「身近な遊びの中にドキドキの秘訣がある」、というもの。それを聞いては、もう期待せずにはいられません。それじゃあ、いま目の前にある風景には、どんな物語がかくれているのか?  講演を聞いて以来、ずっとわくわくしております。

まもなく桜も満開です。春は物語も動き出します。それを探して見つけ出し、がっちりつかまえるまで追い駆ける。また、おもしろい絵本テキストに、出会うことはできるでしょうか?

 

3月16日の一日講座では、絵本テキストからデビューした、また、デビューが決まっている、3人の新人さんに

壇にあがっていただき、トークショーをしました。3人それぞれ、個性的で魅力にあふれていて、とても好評でした。

今日、明日、明後日と、その3人の感想を載せていきます。

4月になり、事業部も新年度になりました。

6日、土曜日から第69期・創作教室も始まります。

 

2019/04/03

第68期 創作教室講師より

創作教室を終えて  加藤 純子

 

十数年ぶりに講師として、一年間、創作教室にお邪魔しました。

十数年前に受講した人たちは、すでに作家となり活躍している人たちがたくさんいます。

今回も、そうした書き手の人たちと出会えることを楽しみに伺わせていただきました。教室の熱気は昔と変わりませんでした。そして書く意欲も同じでした。

ただ違っていたのは、描きたいジャンルの多様性です。時代性というのは作品にも現れます。しかし根底を流れている、「何を書きたいのか」「どんな人間を書きたいか」「どんな世界観を示したいのか」と言った核のようなものは同じです。

十数年前も、今も、私は作品の新しさは、作者ならではの「発見」だと思っています。すでに書き尽くされた手垢のついた人間像やテーマを書いていても、新しさにはなりません。

創作教室の最後の日に、皆さんに申し上げたのは、「想像力だけで書いていても、いずれ行き詰まってしまう。もっといろんな人間や核になるテーマを勉強してインプットして書いて欲しい」ということでした。

文章は書き続けていれば、必ず上手になります。上手な文章で、すでに書き尽くされた人間像や関係性を描いても、新鮮な作品にはなりません。

何に気づくか。何を発見するか。その視点をいつも頭に入れながら世界を見渡し、本を読み、気になったら取材するという姿勢を持たない限り、魅力的な児童文学は生まれてこないと思います。

そして本をたくさん読むこと。読んで学ぶこと。

・・そういえば、十数年前の児童文学学校の修了式に、こんなご挨拶をしたことを思い出しました。

「読んで読んで読んで。書いて書いて書いての千本ノックをすること」

今でもその愚直さと勤勉さが、作家になる一番の近道だと私は信じて疑いません。

 

第68期、創作教室が3月で終わりました。

引き続き、第69期は、津久井恵さんと後藤みわこさんの講師で始まります。

4月6日は、部長の赤羽が担当します。

 

 

2019/04/01

一日講座・感想④

新たな目標    星空 久美子

 ここ12年間、仲間とイラストのグループ展を開いています。その時に貼るプロフィール表には必ず“何度でも見たくなる絵を描きたい”というコメントを書き続けてきました。

 ところが、童話を書く時に“何度でも読みたくなる”を意識したことが全くありませんでした。

 では、私がそのような本に出会っていないかというと、そうではないのです。子どもの頃からのものとしては「星のひとみ」「秘密の花園」「赤いろうそく」があげられます。

  数年に一度は急に読みたくなり、読み返します。そして、初めて読んだ時の、何ともいえない不思議な気持ちや想像した“絵”を思い浮かべます。読んでいる時は、心がシンとして、他の本を読む時とは明らかに違う空気の中にいます。

 そのような作品と、自分の作品……無意識のうちに全く別物のように思っていたのだと気づかされました。

 誰かにとっての“私がこのように感じるようなお話”が書けたら、どんなにすてきでしょう!

 今更のように、このような新しい目標ができました。

 きっかけを作ってくださった、きむらゆういち先生、ありがとうございました。

                    

 

2019/03/27

一日講座・感想③

 気づいていないだけでそこにある   尾崎悟史

  

先日、2019年3月16日に行われた「めざせ!絵本テキスト大賞・公募の壁を突破しよう!」を受講しました。

とは言うものの、私はこれまで長編ばかりを書いてきた人間です。ではなぜこの講座を受けたのか? 実はこのところ私は、ずっと自分の児童文学に対する向き合い方に悩んでいました。そんな時、この講座の開催を知り、何か新しい発見や気づきがあるかもしれないと思い、参加を決めたのです。

ですので、純粋に絵本テキスト大賞を目指し、がんばられている他の参加者の方々とは受講するスタンスが違っていたかもしれません。しかし今回の講座は私にとって、大いに得るものがありました。それは作家の「創作に対する姿勢」についてです。

 

当日は講演やトークショーをしてくださった方々のたくさんの言葉が心に響きました。

「内なる子供を呼び起こし、書いてほしい」「常に作品のことを考えていた。夢の中でも作っていた」「自分が書いて楽しいと思うことが大事」等々、どれも作家にとって大切なことばかりです。

 

その中でも特に心に突き刺さったのは、きむらゆういちさんの言葉です。

「デザイナーは手が二本しかないのに新作を産み出す。作曲家はドレミファソラシドしかないのに新曲を作り出す。あなたも気づいていないだけで、『アイディア=答え』はすぐそこにある。そう思って書き続けなさい」というものでした。

その時、分厚い雲に覆われた私の頭の中に、一筋の光が射し込んだ気がしました。

 

一日講座は作家を目指す人であれば、たとえ目的が違っていても、どんな講座であったとしても、きっと何か得られるものがあります。

私にとっては「ほら、モタモタしていないで。さあ、あの雲の向こうにある『答え』に向かって書き出そうよ!」と背中を押してくれた講座でした。

 

2019/03/25

一日講座・感想②

めざします!  進藤高司

 

めざす人が集ったわけなんです、絵本テキスト大賞を。
みんな、気持ちは、ただ一つ。
絵本テキスト大賞受賞。
何かないかな、受賞の参考になる意見は。
ということで、講師の方々の貴重な講演に、耳をかたむけます。
ありました、ありました。
どっさり、たくさん、たんまり、ごそっと。
でも、教えて差し上げることは、できません。
なぜなら、内容は、宝物。
参加した人だけが手に入れることのできる、特権ですから。
と、いじわるしてみましたが、少しだけ、教えて差し上げます。
名作「あらしのよるに」の著者であられる、きむらゆういち先生のお言葉から。
年齢が半分。
身長が半分。
体重が半分。
でも
人間は半分じゃない。
なんとも、子供に対する含蓄のあるお言葉。
面白い作品には、必ず、おにごっことかくれんぼの要素が入っている。
まさに、格言なり。
あとは、ほんとうに、私の記憶の中に、思い出とともに仕舞っておきます。
興味があれば、ぜひ、日本児童文学者協会の講座に参加してみてください。
参加しなければ、何も始まらないし、
参加すれば、その分の見返りは、必ずあります。
ということで、もちろん、めざすんです、絵本テキスト大賞を。

2019/03/22

一日講座・感想

絵本テキストを学ぶ  原 結子

「めざせ!絵本テキスト大賞 公募の壁を突破しよう!」に参加してきました。

今回の講師は、絵本テキスト大賞選考委員である童心社の大熊悟編集長、大賞受賞者の3名(清水真裕さん、かねまつすみれさん、渡辺朋さん)、そして、きむらゆういち先生でした。

大熊編集長からは、絵本の世界を豊かにするために児童文学作家の力が発揮される3つのポイントのお話がありました。“画”ではなく“テキスト”で絵本にアプローチを目指す受講生としては気になるところです。すなわち、①美しい言葉 ②子どもの思いのくみ取り ③骨太な、骨格をもった物語。例えとして挙げられたのは『おしいれの冒険』と『いないいないばあ』。ついで、選考をする上での基準のお話がありました。こちらは協会の機関誌『日本児童文学2017年3・4月号 特集絵本テキスト考』で編集長が書かれていたエッセイにもう一歩踏み込んだ内容でした。

受賞3名の方々のトークショーでは、受賞までになさってきた工夫や努力をお伺いできました。お話の仕方がひとりひとり個性的で、受賞作品に通じるものがありました。清水さんは端正な言葉で、かねまつさんは歌舞伎調なシメを、渡辺さんは手書きのコマ割やデモを。笑いあり共感ありのお話に会場は盛り上がりました。第9回大賞受賞の森くま堂さんの飛び入り参加もありました。

きむら先生のお話は、創作と日々の生活を深くつなげていらっしゃることが印象的でした。生活の中で深めた考えや気づきが作品の核につながっていくそうです。記憶に残るフレーズもありました。「全ては日常の中にある」「新しいものは目の前にある。気がつくだけ」「嫌なやつが人を育てる」など。

絵本を創る上で立ち位置の異なる方々から、いちどきにしかも多角的にお話が伺えるのは、1日講座ならではの魅力です。本当に実のある講座でした。惜しみなくお話をしてくださった講師のみなさま方に感謝申しあげます。

 

2019/03/20

一日講座・報告

きむらゆういちさんが講演  筑井千枝子

 

 

 

 

 去る2019年3月16日(土)に、一日講座「めざせ! 絵本テキスト大賞 公募の壁を突破しよう!」が、都内で開催されました。参加者数は55名でした。

メイン講演にお迎えしたのは、絵本作家きむらゆういちさんです。シャイでいらっしゃる木村さんは紙袋お面を3度脱ぎ捨てて人前で話せる絵本作家きむらゆういちに変身。アイパッドを駆使して「日常から作品へ」などのキーワードをスクリーンに映し出し、創作の秘訣を語ってくださいました。強調されたのは、日常の中に創作のヒントがあるということ。『あらしのよるに』を作成中、「食うものと食われるものが食う話をしたらどうなるか」と考えたのは、ファミリーレストランでまさに食事しようと待っている間だったとのこと。紙ナフキンにメモして、後で「やぎとおおかみ」と書いた封筒の中にメモを追加した、とエピソードを語られました。

また、スリルあふれる映画を見た際には、ひとはお金を出してまでもこわいものを求めてしまうのだ、ときむらさんは遊びについて考えたそうです。遊園地で落ちる恐怖を味わい、ぐるぐる回されて喜ぶ。おにごっこやかくれんぼも、もともとは食うか食われるかで、追いかけたり逃げたりする太古の昔からやっていることにつながっているのではないか、とそこまで遡ってきむらさんは考えたそうです。そうやって日常の些細なことから遊びの本質を、人間の本質をすくいとっていく。「日常にすべてがある」と。「目の前にある」と断言されます。「それに気が付かないだけ」「あきらめないで、探す」と。聴講生は、その言葉に励まされ、数々の具体的なアドバイスに耳を傾け、きむらさんの感性の鋭さに触れました。講演最後に、絵本『あいたくなっちまったよ』のBGMつき読み聞かせがあり、涙をこらえる人の姿もありました。

他に、絵本テキスト大賞の選考委員でもある童心社大熊悟編集長の、才能の発掘を目指しているというお話や、絵本テキスト大賞を受賞された清水真裕さん、かねまつすみれさん、渡辺朋さん3人のトークショーがあり、日々心掛けていることや手法などそれぞれが独自の視点で語られました。

会場に足をお運びくださったみなさま、この場をお借りして感謝申し上げます。

 

2019/03/18