編集部だより

短編作品を募集中です☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 5月18日(水)に第24回編集会議をZoomで行いました。

 

 7・8月号は最終調整の段階です。特集の「扉」について色々な意見が出ました。指田さんのアイデアがシンプルかつ斬新でした! 「扉」にもぜひご注目ください☆ 

 

 9・10月号も着々と進んでおります。この号は執筆依頼の作家さんの中に、私の大好きな作家さんの名前が並んでいて、今から原稿到着が楽しみです! 初校ゲラの校正作業でその作家さんの原稿が届くといいなぁ~、など勝手にワクワクしています。

 

 これから煮詰めていくのは11・12月号。特集は『森へ川へ』を予定しています。前回・前々回のブログでもお知らせしておりますが、この号に掲載する短編を募集しています! 400字詰め原稿用紙10枚程度(詳細は下記をごらんください)で、みなさんの「森」「川」の物語をぜひお寄せください。森や川の魅力が伝わる物語、森や川の問題を共有できる物語、森や川を舞台にしているからこそなりたつ物語……などなど、楽しみにしています。

 

 11・12月号掲載の「同人誌推薦作品」の選考も行われ、長時間にわたり意見の交換がなされました。同じ作品でも、読み手によって本当に感じ方が違うのだと改めて勉強になりました。熱い議論が交わされる中で、間中さんが「作品を書くことを楽しんでいる作品がいい」とおっしゃいました。その言葉にハッとさせられました。「上手く」ではなく「書くことを楽しむ」という気持ち、「書きたい」の原点を思い出しました。推薦作品の選考は白熱していきます。「既視感がある」「“核”となるキーワードがない」「着想がいい」「色々な解釈ができるのもあり?」「書きつつ裏切るのも面白い」「深読みすると、とてつもなく怖い作品!」「死を美化していると誤読される恐れがある」「自由に読まれてもいいが、このようには誤読されたくないというところには、書き方の工夫が必要」など、違った視点からの様々な意見が出ました。一作品にかける議論の時間の長さに、相川さんが「こんなに意見を出してもらえるなんて、この作品は幸せだ!」の声も飛び出しました。選考している側ではありますが、「創作」に対する多くの気づきを得られた時間でした。

 

 先日、図書館で『タフィー』『詩人になりたいわたしX』『わたしは夢を見つづける』を借りてきました。『日本児童文学』5・6月号の「総論」「翻訳」で取り上げられた翻訳作品。「最近海外では、詩の形で書かれたYA小説が流行っているのよ! ぜひ読んでみて!」と、“『日本児童文学』1・2月号の読む会”(2022.2.22開催)にご参加の加藤純子さんも注目されていた作品です! 新しい形の小説の世界を楽しみます☆

 

 山﨑

 

【お知らせ】

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Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 6/24(金)PM6:30~PM9:00

【テーマ】 2022年5・6月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 東野司(編集委員・作家)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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★「日本児童文学」11・12月号 短編作品募集!

「日本児童文学」2022年11・12月号は特集「森へ川へ」を予定しています。それにちなんで、「森」または「川」をテーマにした短編作品を募集します!

 協会員内外、どなたでもご応募いただけます。ふるってご応募ください!

 

《作品・募集要項》

▼「森」「川」のどちらか一つを選んで応募してください。

 

【応募資格】どなたでも!!

ただし、本誌5・6月号の「応募券」を同封すること。

【締め切り】2022年6月末日(消印有効)

【字  数】26字×161行(400字詰原稿用紙換算10枚程度・タイトル別)

      一人一編のみ

【応募方法】〒162-0825

東京都新宿区神楽坂6-38 中島ビル502 日本児童文学者協会

「日本児童文学」編集委員会宛

※「応募券」の同封をお忘れないようお願いします。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。入選作は本誌に掲載し、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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2022/05/21

『日本児童文学』5・6月号☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 ゴールデンウィークの最終日は「母の日」。離れて暮らす娘からプレゼントが届きました♪ 高級レトルトカレーとご当地“柿の種”! カーネーション柄のカードには手書きの近況報告と感謝の言葉。相変わらずの右上がりのくせ字から、元気をもらいました。ありきたりな言葉でも手書きの文字はあたたかくて、何度も読み返してしまいました♪ 

 

 『日本児童文学5・6月号』はお手元に届きましたでしょうか。

 

 表紙絵がとっても素敵です! 読書をする子どものアンニュイな表情に、つい見とれてしまいました。グリーンとブルーの淡い色合いや、色鉛筆のタッチの柔らかさに癒されます。目次のページにある《表紙のことば・千葉史子》は絵に立体感を持たせ、楽しみの幅を広げてくれます。

 

 詩はどちらも爽やかな五月の風を感じました。「青空の青」で“できたて”の“青空”の色を想い、「お茶」で香り豊かな緑茶が飲みたくなりました。

 

 絵童話「ピースケのいえで」は、とってもキュート! ドキドキするミドちゃんとおおらかなのぶちゃん。ピースケを含むぬいぐるみたちのこそこそおしゃべり。ほっこり笑顔になる絵童話です。絵の愛らしさに目も楽しませてくれます♪

 

 ノンフィクションで「カメ」を見る目が変わりました! “恐竜が生きていた時代に、カメがいた”のですね。そして恐竜博物館の薗田研究員のカメを研究し続ける姿勢や子どもたちへのメッセージが胸に響きました。

 

 掌編の二作品は、独特の世界観が楽しいです。掌編の短さでも入れ子構造がキラッと光る「図書室のねこ」、はたまた少年の想像力が爆走する「ヒーローは変幻自在」。両作品から“書く事を楽しむ、楽しみながら書く”、そんなメッセージを受け取りました!

 

 今号の特集“子どもの文学この一年”。多くの作品が紹介されています。恥ずかしながら、未読の作品ばかり……これから読まねば! と力が入ります。

 

 総論・翻訳の両方に取り上げられた翻訳作品『タフィー』『詩人になりたいわたしX』『わたしは夢を見つづける』はいずれも詩の形で書かれたYA小説。テーマは少し重そうですが、読みやすいということなので機会があったら手に取ってみたいと思います。

 

 絵本とノンフィクションで紹介された『二平方メートルの世界で』もぜひ読んでみたいです。

 

 詩・童謡では“社会的事象を文学作品に昇華させる作業は、後世に、事実だけでなく、当時を生きる人々の心模様をも伝えていく。”の一文に深く頷きました。

 

 評論・研究で挙げられた『かこさとしと紙芝居 創作の原点』は、もっと知りたくなりました。

 

 最近、児童文庫をよく読むようになり、気になっていた作品が次から次へと紹介されていてワクワクしました! ……読みたい本が多すぎる!!! 『大人も知りたいすごい児童文庫教えます』から読もうと思います☆

 

 2021年創作座談会「コロナ禍とネットワークと――どうつながるか」も、興味深く読みました。取り上げられている『青く塗りつぶせ』『Mガールズ』『みんなのためいき図鑑』、どれも面白そうです! 座談会での作品に対する感想はざっくばらんに語られていて、親近感が湧きます。自分だったらどう感じるだろうか……と頭の片隅におきながら作品と向き合う楽しさも生まれます。総論や児童文庫でも紹介されていた『#マイネーム』『セカイを科学せよ』『サバイバー』も、読みたい本リストに追加決定です!

 

 そして、ぜひおすすめしたいのが「プレイバック『日本児童文学』その9」。設問に対して8人の作家による回答が載っています。中でも私は灰谷健次郎氏の回答が刺さりました。“子どもたちが必要としている大人”が、45年前も今も変わっていないと感じました。大人になってだいぶ経ってしまった自分に向けられた言葉として受け止め、気持ちを引き締めました。

 

 連載の「ハロハロ」で“ハロハロ”の意味を知りました! と、近所のコンビニに行きたくなり、そわそわ……。いつか私も本場のハロハロを食べてみたい♪ 

 

 

 今号は短編募集の応募券付です。(“投稿作品賞”の応募券とお間違いないようにご注意ください!)締め切りは6月末ですので詳細をチェックして、ぜひご応募ください!

 

 

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【お知らせ】

★「日本児童文学」11・12月号 短編作品募集!

「日本児童文学」2022年11・12月号は特集「森へ川へ」を予定しています。それにちなんで、「森」または「川」をテーマにした短編作品を募集します!

 協会員内外、どなたでもご応募いただけます。ふるってご応募ください!

《作品・募集要項》

▼「森」「川」のどちらか一つを選んで応募してください。

【応募資格】どなたでも!!

      ただし、本誌5・6月号の「応募券」を同封すること。

【締め切り】2022年6月末日(消印有効)

【字  数】26字×161行(400字詰原稿用紙換算10枚程度・タイトル別)

     一人一編のみ

【応募方法】〒162-0825

      東京都新宿区神楽坂6-38 中島ビル502 日本児童文学者協会

      「日本児童文学」編集委員会宛

※「応募券」の同封をお忘れないようお願いします。

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。入選作は本誌に掲載し、所定の原稿料をお支払いいたします。

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 次回の「『日本児童文学 5・6月号』を読む会」の日程が決まりましたら、またご報告いたします☆

 

 山﨑

 

2022/05/09

3・4月号読む会のご報告☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 4月15日(金)に『日本児童文学』(3・4月号)読む会をZoomにて行いました。編集委員で評論家・研究者の相川美恵子さん(当日はゲストとして参加)が、読む会の報告をしてくださいました!

 

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 桜の季節は終わってしまいましたが、最寄りの商店街には今年も燕たちが巣に戻ってきました。燕の子育てを見守るのが、この季節の私のささやかな楽しみです。
 さて、4月15日(金)PM6時半から、「日本児童文学 3-4月号」を読む会がありました。この号は那須正幹さんの追悼号です。ご論考を書いてくださった村中李衣さんが岡山から、くぼひできさんが広島から、西山利佳さんが埼玉から、参加してくださいました。時評を担当してくださっている荒木せいおさんは東京から、そして小学校の先生をされている女性の方は千葉から。ワクチン接種の副反応でお辛いなかを参加いただいた方は東京だったかな。リモートでなくては成立しない会ですよね。皆様、本当にありがとうございました。
 それから、今回は特別に、最初の30分ほどですが、中国新聞の若い女性の記者さんもご参加くださいました。この号を中国新聞で取り上げて頂くことになったんです。嬉しいです。

 初めに、採録作品に「ビー玉」を選んだ理由を、少し詳しく編集のほうから説明させていただいて、すぐに話題は那須作品論に移りました。今回、追悼特集を編むにあたっては、方法的な視点から、つまり何が描かれているかということ以上に、どのように描かれているかということに迫りたいということがありました。そしてまた、それぞれのご論考がそれ視点から那須作品の「方法」に迫ってくださっています。

 というわけで、前置きする間もなく、早速にいくつかの作品のエンディングをめぐって発言があり、応答があり、それがまた次の発言に引き継がれ、リモート越しに参加者の皆さんの熱量が行きかう対談となって……その一つ一つがとても刺激的で面白かったのですが、なにしろ書記としてこの会の内容をまとめる立場であることを私自身がいつの間にか忘れて、その、なんと言いますか……つまり夢中になって参加しておりまして、詳細なメモを取り忘れる始末。
 そこでこの際、ひっくるめてまとめてしまいますと、『ぼくらは海へ』『ねんどの神さま』のみならず幼年ものも含めて、那須作品のエンディングには、おっと思わせるものがあるんだけれど、それをどう評価するかというと、結構、難しいねっていうことになる。ただ、個別の評価よりも、那須さんが子どもたちに手渡した多様な作品群全体が、全体として子どもたちに何を伝えているかということのほうが大事じゃないのって、これは村中さんが繰り返しおっしゃいました。個々の作品から何を読者に読み取ってほしいかっていうことよりも、多種多様な物語に出会った読者が、それらと出会ったことを通して、その後、読み取り体験の後に、何かを自分たちの中に育てていってほしい、そんな姿勢が一貫しているんじゃないの、って。
 だからエンディングって実はないんだよ、っていうか、何回もある、そんなんじゃないかな、みたいな。西山さんや奥山さんもそうそうって。このあたりで、村中さんは「最終電車に間に合わないの!」ということで退席。で、退席されつつも(?)、ぜひ読んでほしいと紹介してくださった作品が『奥畑村のゆかいな仲間』(偕成社1978)です。「励ましを受けた人は終わらないんだよ、絶対に、そのことを信じてたと思うよ、那須さんは」と、村中さんの声は次第に遠ざかっていきました……(この辺りはもちろん相川の演出です、実際はあっけなく画面が落ちました)。

 こうして、エンディングの話で始まった「読む会」はなかなかエンディングしなかったのですが、最後に小学校の先生が、実際に『ねんどの神さま』を5年生に読み聞かせた体験を語ってくださいました。子どもたちはちゃんと内容を読み取っていたこと、同時に「えっ、これで終わりなの」「続きが読みたい」という声が多数あったこと。子どもたちが那須さんにお手紙を書いたこと、そして那須さんから丁寧なお返事が子どもたちに届いたこと、そのお手紙の中で「居心地の悪さを感じてください」「続きは皆さんで書いてください」「このお話しの続きは、今の日本のありようを見ればわかりますよ」といった内容のことが書かれてあったこと、を教えてくださいました。胸に刺さる言葉です。とりわけ、2022年4月末、核兵器の使用が現実的になってきた今にあっては。

 とてもよい会でした。ご参加くださった皆様に、そして那須正幹さんと那須さんが遺したたくさんの作品に、心からお礼申し上げます。

相川美恵子

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 中国新聞4月22日(金)の朝刊に、追悼号についての記事が掲載されました。これをきっかけに、さらに多くの方に手に取っていただけると嬉しいです。

 

【お知らせ】

★「日本児童文学」11・12月号 短編作品募集!

「日本児童文学」2022年11・12月号は特集「森へ川へ」を予定しています。それにちなんで、「森」または「川」をテーマにした短編作品を募集します!

 協会員内外、どなたでもご応募いただけます。ふるってご応募ください!

 

《作品・募集要項》

▼「森」「川」のどちらか一つを選んで応募してください。

 

【応募資格】どなたでも!!

 ただし、本誌5・6月号の「応募券」を同封すること。

【締め切り】2022年6月末日(消印有効)

【字  数】26字×161行(400字詰原稿用紙換算10枚程度・タイトル別)

     一人一編のみ

【応募方法】〒162-0825

      東京都新宿区神楽坂6-38 中島ビル502 日本児童文学者協会

      「日本児童文学」編集委員会宛

     ※「応募券」の同封をお忘れないようお願いします。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。入選作は本誌に掲載し、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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 次号5・6月号の特集は「子どもの文学この一年」です!

 昨年一年間に出版された子どもの本について、ジャンル別に振り返り、検証しています。どうぞお楽しみに☆

 

山﨑

 

2022/04/27

3・4月号の感想と裏話☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 3月16日(水)に、第22回編集会議をZoomで行いました。

 まずは、“ホラー掌編作品募集”へ、投稿してくださったみなさま、ありがとうございました! なんと51編もの作品が寄せられました! 編集委員全員で読ませていただき、只今選考中です。夏にピッタリなホラー作品を7・8月号に掲載いたします! 楽しみにお待ちください☆ 

 そして、そして、「もう少し長い物語が書きたい!」というみなさん、お待たせいたしました! 11・12月号へ向けて、短編を募集します! テーマは「森」「川」です☆ 今回はどなたでもご応募可能なので、ふるってご応募ください! (詳細はブログ内の“お知らせ”をご覧ください)

 

 今月は3・4月号の座談会にもご参加くださった、ズッコケファンクラブ会長の飯塚宣明さんがコメントを寄せてくださいました。

 

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 『日本児童文学編集部だより』をお読みいただいている皆さん、こんにちは。

 ズッコケファンクラブ会長・飯塚宣明(いいづかのりあき)です。

 皆さん、『日本児童文学2022年3・4月号』はもうお読みいただけましたでしょうか?

 この号では、2021年7月22日に亡くなられた那須正幹先生の追悼特集を組んでいただいておりまして、私もその座談会に宮川健郎先生、牧野節子先生とともに参加いたしました。

 私はふだん、児童文学とかかわりのない会社に勤めておりますので、仕事が休みの日でないとそうした集まりには出席することができず、座談会は事前に日程調整していただき、出席者の皆さんにとって都合のいい2021年11月28日(日)、日本児童文学者協会事務局に集まって、那須先生の代表作『ズッコケ三人組シリーズ』を中心に大いに語り合いました。

 どのようなことが語られたのかは『日本児童文学2022年3・4月号』をお読みいただければお分かりになりますが、この『編集部だより』でしか知ることのできないお話をちょっとだけいたしますと、この座談会は当初の予定時間を大いにオーバーして、本編には載せきれない『ズッコケ』や那須先生に関するお話がたくさん出ていました。

 本編を読みますと皆さんがバランスよくお話になっておりますけれども、座談会では私がかなりの時間、お話ししております。

 これを見事にまとめられたのが奥山恵編集長でして、座談会が終わってから1週間ほど経って届いた座談会記事の原稿は、すごくよくまとまった内容になっておりました。

 これを座談会出席者めいめいが確認して何度か校正していくわけですが、私も以前に年一度、ズッコケファンクラブ会報『ズッコケタイムス』を作っていたので、校正経験はあったものの、あの当時はゲラ刷りのペーパーに赤ペンで校正記号などをまじえつつ手直ししていましたから、今回のようにメールの添付文書をひらいて、パソコンの画面に向き合いながら校正しますと、(時代は変わったなあ)と感慨深いものがありました。

 年が明けて最終校正が届き、私の発言での固有名詞部分がすべて『』(二重カギ括弧)で括られていたときには、(日本児童文学者協会の機関誌はこんなにも丁寧に正確に作っておられるんだなあ)と思い、そのプロ意識の高さに思わず、(あとはすべてお任せして大丈夫だなぁ)と思った次第でした。

 その期待にたがわず、『日本児童文学2022年3・4月号』が本になって私の手元にどど~んと届いたときは嬉しかったですね。

 今後、那須先生のことはこの一冊を読まずして語れないだろうというくらい、那須先生にゆかりのある方々がこぞって寄稿され、その思いが凝縮された本ですから、私もちょっと多めに買わせていただいて、那須先生のお仕事や『ズッコケ』がお好きだった、私のお知り合いにお送りしたものでした。

 そうしましたら、多年にわたる『ズッコケ』ファンの方から、まだその中身もよく読んでいないうちに「貴重な一冊を本当に本当にありがとうございます。とにかくお礼を言いたいです」と感謝のお手紙がすぐに返ってきました。

 また、日本児童文学者協会事務局が献本されたのでしょうが、那須先生の奥様から私に「先日は『日本児童文学2022年3・4月号』を送っていただき、とても感謝しています。皆様のエッセー、メッセージ、論考など嬉しく読ませていただき、座談会の飯塚さんの発言はとてもリアルで目に浮かぶようでした」とおはがきが届き、那須先生の奥様もとても喜んでおいででした。

 最後に・・・。

 那須先生は子供の頃から映画がお好きだったと、以前伺ったことがありました。

 私、数年前から見たいと思って買っておいたDVDがあって、それをつい最近、奥さんとふたりで見ました。

 1970年に公開されたイタリア、フランス、ソビエト、アメリカの合作『ひまわり』という映画で、そのオープニングとエンディング、ひまわりがどこまでも果てなく咲いているシーンは、ソビエト連邦時代のウクライナで撮影されたものです。

 この映画の中盤、地平線までつづく一面のひまわり畑のなかで「ひまわりやどの木の下にも 麦畑にも イタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています そして無数のロシアの農民も 老人 女 子供・・・」という台詞があります。

 人間が生きる過程、その歴史で戦争は何度も繰り返されて、多くの方々がその人生を全うしないうちに亡くなってきました。

 私は今、那須先生が生きていたら、聞いてみたいことがいろいろあります。

 でも、2021年7月16日に意識を失って以後、私からの問いかけに那須先生が答えてくださることはなくなり、同年7月22日からは問いかける機会さえ永遠に失われてしまいました。

 那須先生がお書きになった『夕焼けの子どもたち』(1990年6月25日第一刷発行、岩崎書店)というエッセー集、このうちの『なぜ日本は平和なのか』のなかにこんな記述があります。

 「日本は平和でいられるかどうか。それを決定するのは、政府でも日米安保条約でもない。きみたちの一人ひとりが、戦争を体験した世代とおなじように、いや、もっと強力に、『戦争は絶対にいやだ』と、大きな声で叫びつづけることだと思う。沈黙したとたん、戦争はたちまち、きみのまわりに忍び寄ってくるにちがいない。」

 那須先生の書き残したさまざまな作品がこれからもずっと読み継がれていくことを、私は願っています。

   飯塚宣明

 

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 飯塚さん、コメントをありがとうございました。最後の一文に、那須さんへの想いの全てが詰まっていると感じ、グッときました。『夕焼けの子どもたち』は今は品切れで重版未定とのこと……近くの図書館にもネット販売もありませんでした。岩崎書店さん! 重版をお願いします! 戦争という信じがたい事態に向き合うために、自分たちが出来ることは何かを考えるために、那須正幹作品を読み直さなくては!!

 3・4月号の表紙の那須さんの笑顔があまりに素敵だったので、動画を作りました。那須正幹氏の魅力を語らずにはいられなくなる『日本児童文学3・4月号』が、ひとりでも多くの方に届きますように。

https://d.kuku.lu/09a65600d

 

【お知らせ】

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★Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会★

【日 時】 4/15(金)PM6:30~PM9:00

【テーマ】 2022年3・4月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 相川美恵子(編集委員・評論家・研究者)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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★「日本児童文学」11・12月号 短編作品募集

「日本児童文学」2022年11・12月号は特集「森へ川へ」を予定しています。それにちなんで、「森」または「川」をテーマにした短編作品を募集します!

 協会員内外、どなたでもご応募いただけます。ふるってご応募ください!

 

《作品・募集要項》

▼「森」「川」のどちらか一つを選んで応募してください。

 

【応募資格】どなたでも!!

                      ただし、本誌5・6月号「応募券」を同封すること。

【締め切り】2022年6月末日(消印有効)

【字  数】26字×161行(400字詰原稿用紙換算10枚程度・タイトル別)

     一人一編のみ

【応募方法】〒162-0825

                     東京都新宿区神楽坂6-38 中島ビル502 日本児童文学者協会

                   「日本児童文学」編集委員会宛

                   ※「応募券」の同封をお忘れないようお願いします。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。入選作は本誌に掲載し、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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また、ご報告いたします!

 

山﨑

 

2022/03/24

投稿作品賞を選考しました☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 

 2月15日(火)に、第21回編集会議を行いました。今回もZoomです。午後1時、編集委員9人全員の顔が画面に並びました。

 

 今回は通常の編集会議と5・6月号掲載の『第14回「日本児童文学」投稿作品賞』選考の二部構成。一年に一度の作品選考ですから、自然と気合も入ります!

 

 前半の会議では、原稿締切が4月中旬の7・8月号、特集「ホラー(仮)」を煮詰めていきました。

 私は今まで怖い話をまったくといっていいほど読んできませんでした。怖いのはあまり好きではありません。ですから“ホラーの魅力とは?”を独自調査すべく、編集委員の間で話題になった本数冊を図書館で借りて読みはじめました。すると、なんと一冊目から夢中になってしまったんです! 怖くて不気味で不可解なのに、ぐいぐい引き込まれていくこの感じ!! 恐怖から見え隠れするメッセージを掴み取りたくて、必死に読んでしまうのです。ホラー初心者の私でも楽しめる作品を紹介してくださった編集委員のみなさんに感謝です。みなさん良本をよくご存じでいらっしゃる! ですから、おすすめ本を図書館で見つけたときの嬉しさは格別♪ 本日も怖い本を一冊予約しました☆ 

 

 会議後半の第二部は投稿作品賞の選考です。

 詩・童謡の部からスタート。各々がつけたABC評価をもとに、感想を述べていきます。そんな中、編集委員で詩人の間中ケイ子さんの視点は新鮮でした。そして、“例えば……”で始まる添削は、まるで「プレバト」(TBSのバラエティー番組)の俳句のコーナーを見ているようで、わくわくしました! 言葉を限界までそぎ落とし、順序を入れ替え、助詞を変える……すると詩がぐっと自由度を増し世界を広げ、美しい余白をも生み出したのです。また、詩の奥深さを実感しました。短い言葉だからこそ持つ力、遊び方、繰り返す意図。もっと詩にふれたくなるような選考でした。

 掌編も色の濃い作品が並び、評価が割れました。私は日常の一コマを丁寧に描写した作品にA評価をつけました。こじれていた関係が、ふとしたきっかけでほぐれていく、そんなちょっとした心の変化に惹かれます。400字×15枚以内の短い物語は、どの作品も違った色を発しています。そして、読み手の捉え方も様々でした。ですから、意見交換にも熱が入ります。約3時間に及ぶ選考で、終了したのは午後6時半をすぎていました! この選考結果は5・6月号に掲載されますので、楽しみにお待ちください☆

 

【お知らせ】

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Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 2/22(火)PM3:00~PM5:00

【テーマ】 2022年1・2月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 次良丸忍(編集委員・作家・事務局長)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!

「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。

海や山にまつわるこわい話、にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。

 

《作品・募集要項》

▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。

 …海のこわい話 …山のこわい話 …街のこわい話

 

【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定

【締め切り】2022年2月末日

【字数】26字×80行 一人一編のみ

【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。

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 また、ご報告いたします!

 

 山﨑

 

2022/02/17

本年もよろしくお願いいたします

 寒中おみまい申し上げます。

 編集長の奥山です。

 昨年の1月号から現在の編集委員会で企画した「日本児童文学」をお届けしていますが、ひきつづき2022年も、同じ編集委員会による6冊をお届けする予定です。

 今年の最初の号は「創作特集 恋する」。

 詩あり、短歌あり、俳句あり、創作あり、掌編あり……と、いろいろな表現による「恋する」に、ドキドキします。
 小泉周二さん、千葉聡さん、神野紗希さん……石川宏千花さん、加藤純子さん、芝田勝茂さん、令丈ヒロ子さん、佐藤佳代さん……いずれも、その道でご活躍中の作家さんばかり。掌編もなかなかひねりがあります。

 また、長野ヒデ子さんのねこがかわいいイラストエッセイ、昨年、ノンフィクションで協会賞を受賞された山口進さんのフォトエッセイ、トランスジェンダーのムラサキさんや翻訳家の永瀬比奈さんのエッセイなど、多彩で、楽しく、また、胸にせまるものばかり。

 どの作品も、子どもさんから読めますので、去年の1-2月号の「創作特集 ディスタンス」とならべて、学級文庫なんかに入れていただけたら……とも思ったりします。(高学年や中学・高校ならいけるんじゃないでしょうか)

 今さらですが、こうした企画もラインナップも、編集委員の毎月の熱い会議から生まれてきます。

 すでにこちらのブログでも、いろいろな声を聞かせてくださっている編集委員には

 東野司さん(作家・評論家・編集者)
 小川英子さん(作家・糸魚川の町屋文化を守り伝える会)
 せいのあつこさん(作家)
 山﨑道子さん(作家・本ブログ編集担当)
 指田和さん(作家・編集者)
 間中ケイ子さん(詩人)
 相川美恵子さん(評論家・研究者)
 次良丸忍さん(作家・事務局長)

 といった、それぞれの分野のスペシャリストが集まっていますので、ひとつの企画テーマが決まってからも、いろいろな本を読み合い、情報を集め、話して話して、だんだんとテーマが深まっていくのを感じます。

 同人誌推薦作品や投稿作品賞を決めたり、掌編募集で入選作を選んだりといったときには、とにかく、多方面から意見が交わされ、私自身が思いもよらなかった作品の読み方、味わい方があるのだと知ることができます。

 今年も、7-8月号のホラーをはじめ、投稿作品・掌編募集などで、書き手のみなさまからの珠玉の作品をお待ちしています。同時に、児童文学の今を、ひろく社会に発信していけるような誌面をめざして、ひきつづき、委員のみなさんと頭をひねり、胸を高鳴らせて編集していこうと思います。

 どうぞ今年も、「日本児童文学」を手に取り、お読みになり、そしてまた、世の中に広めていただけますよう、お願い申し上げます!

【お知らせ】

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Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 2/22(火)PM3:00~PM5:00

【テーマ】 2022年1・2月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 次良丸忍(編集委員・作家・事務局長)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

 

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★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!

 「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。

 海や山にまつわるこわい話、にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。

 

《作品・募集要項》

▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。

 …海のこわい話 …山のこわい話 …街のこわい話

 

【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定

【締め切り】2022年2月末日

【字数】26字×80行 一人一編のみ

【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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2022/01/17

「猫特集を読む会」ご報告☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 寒いです! 寒すぎます! そして、出窓の結露……激しすぎます! 本日は雑巾6枚でやっつけましたが、もっと短時間で済ませたい!! と、吸収力の高いマイクロファイバークロスをネットで検索♪ 週末にポチっとしちゃいそうです。

 

 12月15日(水)に、第19回編集会議を行いました。まだリモート会議です。

 今回も相川美恵子さんが12月17日に開催されました「『日本児童文学11・12月号』猫特集を読む会」の報告を寄せてくださいました。

 

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 今年もあとわずかになりました。年内最後の「「日本児童文学」を読む会」のご報告です。

 今回の特集は「ファンタジーの猫」。というわけで、

「中世の魔女狩りの時に猫も一緒に焼かれたんです…」

「宮沢賢治って、ホントに猫、嫌いやったんかなぁ」

「このところの猫ブームって、そもそもいつから?」

「投稿作品50以上も集まったんですけど、化け猫の話はひとっつもなかったんです」

と、うなずいたり、うそっ、って驚いたりであっという間に2時間半が過ぎました。

 

 巻頭の詩を書いてくださった西沢杏子さん、新藤悦子さんの「黒猫と猫のジン」に挿絵を描いて下さったそねはらまさえさん、「魔法のバイオリン」の高橋桐矢さん、評論を書いてくださった井上征剛さん、そして、イタリアからは連載「仮想家族」がフィニッシュした佐藤まどかさん! 詩人の方、中高一貫校で勤務されている現役の先生、ほかにも評論や研究をお仕事にされている方々のご参加がありました。本当にありがとうございました。

 

 ご参加いただいた何人かの方から、今回の特集、面白かった! っていう言葉をもらいました。嬉しいです。猫というテーマに、詩、創作、評論、コラム、投稿作品といった多様な方法と視点から迫っていること、コラムのちりばめ方などレイアウト的にも、読みやすく楽しかったよって。

 

 今回、西沢さん、高橋さん、井上さん、そして佐藤さんから直接、創作の背景や覚悟みたいなものをうかがえたのは貴重でした。それから、挿絵を描かれたそねはらさんが、文章を書かれた新藤さんとやりとりされて、「トルコの女性は、髪を三つ編みにして、柄物のスカーフをかぶります」というアドバイスから当初の絵を描き直されたことを知りました。一つ一つの作品が生まれるまでに、一人一人の書き手の中の葛藤があり、書き直しがあり、迷いももちろんあり、そうして編集のところに届くんですね。改めて、編集の責任を感じました。

 

 ゲストの間中さんからは、今日の猫ブームを考えるときに、ということで『猫の手帖』なる隔月刊の雑誌が1978年に創刊されたこと、創刊の理由に、猫がペットから家族になってきたことが挙げられてますよ…っていう情報、もらいました。なんか、うなずける。猫って、もともと、まがまがしくて死の気配を漂わせていたのに、今じゃ、「家族」を通り越して、カワイイ!! っていう猫っかわいがりの対象になっちゃってませんか。猫の矜持はどこへ行ったのだっというわけではないのですが、話題は自然と、猫のイメージの変容とその背景にフォーカスしていきました。

 

 でも、そう、なにしろ今回の参加者の多くは、猫になるといくらでも語り続けられるという人ばかり、例外は評論書いてくださった井上さんで、「僕は鳥なんですけど」と、それはそれで可笑しかったのですが、猫のように自由に自在に話題は行きつ戻りつ。それはそれは心地よい、しかしながらこうしてまとめるのにはなかなかに困難な時間となりました。

 

 さて、最後に2つ。1つは研究、評論をお仕事にされている参加者の方から、各号に出てきた作品を巻末にリストとして載せられないかな、との要望が出されました。そうしたら、この号ではどんな作品が取り上げられたか、すぐにわかって便利ですよ、と。そうですよね、まったく、それは本当に素敵なアイデアなのです。が、現状、編集部は猫の手も孫の手も借りたい状況なんです。すみません…必ず編集会議に持ち帰って思案してみます。

 

 2つめは佐藤さんの「仮想家族」について。今、まさに進行しているパンデミックのただなかで、自分もその中にいつつ、その状況をフィクションに落とし込んで表現するということは、かなりの覚悟と想いが必要なお仕事だったと思います。佐藤さんご自身からいろいろなお話を伺えて本当に良かったです。
また、そうした物語に誌面を提供できたことをうれしく思います。佐藤さん、ありがとうございました。

 

 というわけで、今回はここまで。次回、また皆さんとお会いできることを楽しみに!!

 

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【お知らせ】

★「日本児童文学」7・8月号特集 ホラー掌編作品募集!

 「日本児童文学」2022年7・8月号では、「怖い話/ホラー」(仮)特集を予定しています。それにあわせて、会員のみなさまからホラー掌編作品を募集します。

 海や山にまつわるこわい話、にひそむこわい話など、夏の夜の暑さを吹き飛ばすゾッとするような怖~いホラー掌編作品を、ぜひお寄せください。

 

《作品・募集要項》

▼次のA~Cのいずれか一つを選んで応募してください。

 …海のこわい話 …山のこわい話 …街のこわい話

 

【応募資格】日本児童文学者協会・会員限定

【締め切り】2022年2月末日

【字数】26字×80行 一人一編のみ

【応募方法】日本児童文学者協会事務局にEメールまたは郵送でお送りください。

 

◎作品の選考は、編集委員会がおこないます。誌上に作品が掲載された場合には、所定の原稿料をお支払いいたします。

 

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 今年一年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

 また、ご報告いたします!

 

 山﨑

 

2021/12/24

「読む会」は信号機のないスクランブル交差点☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 あっという間に12月! 2021年もあと一ヵ月なんて、本当に月日が経つのが早いですよね~。壁掛けカレンダーの最後の一枚を、しみじみと眺めてしまいます。みなさんは来年のカレンダーの準備はお済みですか?! 日めくり、卓上、壁掛け、ポスタータイプなど、種類もデザインも豊富なカレンダーが並ぶ特設コーナー。この時期ならではのワクワクスポットです♪ 私は早々に壁掛けと卓上のお気に入りを見つけてGetしました☆ 少しずつ新しい年を迎える準備をはじめています! 

 

 11月17日(水)に、第18回編集会議を行いました。まだリモート会議です。

 今回は相川美恵子さんが「『日本児童文学』を読む会」の報告を中心にコメントを寄せてくださいました。

 

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 こんにちは、相川です。

 私は京都市内に住んでいます。京都に住んでいる人間が京都の話を京都以外に住んでいる人にすると、「ヤダ、また京都人の京都自慢が始まった、これだから京都人は嫌味よねぇ…」みたいに舌打ちされる、その京都に35年ぐらい住んでいます(笑)。 だって住んでるんだし。

 でもって、せっかく住んでいるのだから、国内外からのお客様が途絶えている今年は、ゆっくりと季節の移り変わりを愉しみました。二枚の写真を挙げさせていただいています。(写真はタイトルをクリックすると見られます!)画像左は「天授庵」の回遊式庭園の一部です。永観堂から南禅寺を抜けてしまうその手前にあります。右は「勝林寺」の庭。こちらは東福寺に行く手前の細い道を上ったところにあります。いずれもあまり知られていません。私の好きな場所です。ちなみに今回、勝林寺を訪ねたら寺の秘仏である毘沙門天立像を公開していました。そこで「鏡」なるものを初めて見ました。立像の前にまあるい鏡。不思議な不透明な乳色に鈍く光っていて、確かに人が映っています。ぞくっとしました。お尋ねしたところ、なんでも明治の神仏習合のおりに供えたのだそうです。三種の神器といいますが、あのまあるい鏡は、確かに畏怖を感じさせます。ちょっと夢に出てきそう。

 さて、ところでです。

 なぜか今回も「日本児童文学」を読む会の報告をすることになりました。なので、もう少しお付き合いください。今回は10月12日の夜6時半からリモートで。編集委員を除いて10人以上の方が参加してくださいました。ありがとうございます。

 9-10月号の特集は「伝える」を問い直す、でした。でもって論文ばっかり4本も並べてしまった!! これは重い、しんどい、くたびれる……わけでして、読む会が成立しなかったらどうしようと、4本のうちの1本を書かせていただいた私としてはかなり不安でした。

 ところが、これがね、よく語ってくださったのです、皆さん。しばしば横道に逸れ、時々脇道に迷い、されどへこたれず、その逸脱とウィットそれじたいを私たちは愉しんだ気がします。

 うれしいことに北海道支部から三浦幸司さんがご参加くださいました。三浦さんはウポポイ民族共生象徴空間などの施設の取材をしてくださいました。それから沖縄のひめゆり平和祈念資料館についての情報をくださった真鍋和子さんも参加してくださいました。お二人からじかに貴重なお話を伺えたのはとても幸せでした。

 それから4つの論文が相互に関連し補い合いながら、全体として、今、わたしたちはどの地点に立っているのかを確認し、今後を見通すための視座を提示しているものになったのではないか、という、励ましも含めたご意見をいただいて、ほっとしました。

 そうそう、忘れるところでした! 論文執筆者のおひとり、伊藤敬佑さんが赤ちゃんを抱いてリモートに出て下さったんです。伊藤さん、新米パパさんになっていたんですね。おめでとうございます!

 ほかに、女性学を研究されている若い女性研究者のご参加もいただき、記憶の女性化の問題の背景についてフェミニズムやジェンダーの視点からの刺激的な発言も提示していただきました。

 映画の話題もでました。「MINAMATA」観た? みたいな。雑談もしました。ねえねえ、元気だった? みたいな。学校の先生から、現場ではこうなんですよっていう貴重なお話しも。作家にとって評論ってさぁ、みたいなことも。もっと会員の創作を優先して掲載すべきじゃないのっていうご意見も。途中からのご参加もありました。

 というわけで9時になっても終われない、終わりたくない、でもって、やっぱり会いたいよねぇということになりました。

 会いたいよねぇ。

 これで報告はオシマイ……じゃなかった、次回のお誘い、忘れるところでした。次回の「読む会」は12月17日夕方6時半から。特集「ファンタジーと猫」です。ゲストは間中ケイ子さん。

 ところどころしか読んでない方も、しっかり読んでくださっている方も、途中からのご参加も歓迎します。

 こういう会って、信号機のないスクランブル交差点みたいなものだと思います。いろいろなジャンル、いろいろな考え方、いろいろな職業、そのほか「いろいろ」が、あっちからもこっちからも集まって、やぁ、とか初めましてとか言って、またね、それぞれに別れていくんだけど、なんとなくざわざわしたものが残っていくみたいな。

 というわけで、次回、お会いできることを楽しみにしています。

 相川でした。

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【お知らせ】

Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 12/17(金)18:30~20:30

【テーマ】 2021年11・12月号

【ホスト】 奥山恵(評論家・編集長)

【ゲスト】 間中ケイ子(詩人・編集委員)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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 また、ご報告いたします!

 

 山﨑

 

2021/12/01

様々な“物語の猫”に出会える『日本児童文学11・12月号』☆

 機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 すっかり日が短くなりました。日中は日向を求め、ノートパソコン片手に部屋を移動します。寒いのは得意ではありませんが、ストーブをつけた時の灯油の匂いや「チチチチ、ボボッ!」の音は好きです。柚子茶やホットレモン、熱々の鍋料理、日向&こたつで読書などなど、寒い冬も楽しみながら過ごしたいと思います。

 10月20日(水)に、第17回編集会議をリモートで行いました。今回も編集委員9人全員参加です。今後の特集・企画などについて、話し合いました。また、10月12日『「日本児童文学」を読む会』について、「参加人数はホストを含め14人。今回も特集についての貴重な意見をいただけた。」との報告もありました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 『日本児童文学11・12月号』の特集は「ファンタジーの猫」です。

 まず、表紙絵のアンニュイな雰囲気をまとう猫に、しばらく見とれてしまいました! イラストを描いて下さった伊藤秀男さんの《表紙のことば》(もくじのページ・左下)で、より一層モデル猫に愛着が湧いてきます。そして、”庭先でデンと居座るトラネコとそれをスケッチする伊藤さん”……その光景が目に浮かんできて、もう、表紙から心がぽかぽかしてきました!

 猫好きにはたまらない、猫特集です。”可愛い”だけではない、様々な”物語の猫”に出会えます。

 詩・短編に登場する猫たち。読経したり、夜空の雲をながめたり、境目に立ったり、ミニバイオリンを弾いたり、とても魅力的です。

 論考もとても興味深く読みました。なぜ、ファンタジーの猫は死の世界を意識させる存在なのか、宮沢賢治と猫の関係、翻訳ファンタジーから読み取れる猫の役割など、新たな発見に夢中になりました。

 途中で登場する「私の猫まんだら」も楽しく(私も書かせていただきました☆)、コラムと共にシルエット猫ににっこり♪

 「エッセイ・自作の猫を語る」も知られざる背景にスポットライトがあたり、とても面白いです! 赤羽じゅんこ氏の「幽霊がとりつく動物は、猫しかないと思った」、丘修三氏「私は猫に性格が似ている。それで擬人化するときに猫をつかってしまうのだろう」、村上雅郁氏は「うちの黒猫がいちばんかわいい」と締め、渡辺仙州氏は長年住まわれていた中国からの視点で“日本の猫好き”など、それぞれに熱く語ってくださっています。

 「ファンタジーの猫 掌編募集 入選作」にも、たくさんの拍手をお送りします! 私も選考に携わりました。惜しくも選ばれなかった作品の中にも、私の心を温かくしてくださった作品がありました。次の掌編募集は「こわい話」です。ブルッと震えるような物語を、お待ちしています!

 毎号楽しみにしていた「仮想家族」。今回が最終回です。”ナノロボット”の治療薬! 近未来には実現していそうで、ドキドキしました。せっかく治療薬が開発されても、やはり新たな問題が発生します。考え方の違いによる対立や、ロボットの不具合など、どう解決すべきか、一緒に悩んでしまいます。命を落とす病気はもちろん怖いですが、感情がコントロールできなくなる病気の恐ろしさに震えました。つくづく人は感情の生き物なのだと痛感。最終回を読み終えた時、自分の家族が愛おしくなりました。みなさんはどう感じましたか?!

 「プレイバック『日本児童文学』」その6、最高に楽しいので、ぜひぜひ読んでください! ”財産目録”は愛情にあふれています。一緒に働くメンバー紹介のようで吹き出しちゃいました! すっかり「児文協事務局通信」を書いて下さっていた中島信子さんのファンになりました☆

 

 どうぞ、みなさんも11・12月号を楽しんでください!

 そして、感想をお寄せくださいね。

 また、ご報告いたします!

 

 山﨑

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【お知らせ】

Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 12/17(金)18:30~20:30

【テーマ】 2021年11・12月号

【ホスト】 奥山恵(編集長・評論家)

【ゲスト】 間中ケイ子(編集委員・詩人)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

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2021/11/15

「伝える」を問い直したくなる『日本児童文学9・10月号』☆

   機関誌部ブログをご覧のみなさん、こんにちは。山﨑です。

 緊急事態宣言が解除されました。2回目のワクチン接種を無事に済ませたら、少しずつ行動範囲を広げていこうと思っています。

 10/31(日)の2021公開研究会はハイブリッド開催が決定しました!

 『日本児童文学9・10月号』には、講演してくださる安田菜津紀さんのフォトエッセイや、パネリストの工藤純子さん、ひこ・田中さんの短編が掲載されています。他のパネリストの濱野京子さん、指田和さんは、今年の1・2月号に、まはら三桃さんは昨年の11・12月号に短編が掲載されています。

 安田菜津紀さんのフォトエッセイのパレスチナ、ガザ地区の子どもたちの笑顔が美しくて、しばらく目が離せませんでした。写真が伝えてくれる私の知らない世界……言葉とはまた違った響き方、届き方があると感じました。

 今一度「伝える」を問い直し、“子どもたちの未来”へ、いのちをつなぐ、願いをつなぐ。児童文学ができること、みなさんと一緒に問い直し、見つめ直し、考えていきたいです。

 

 9月22日(水)に、第16回編集会議を行いました。今回もリモートです。

 今後の特集内容などについて話し合いました。

 今回は次良丸忍さんが、ブログを読んでくださっている皆さんへコメントを寄せてくださいました。

 

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 こんにちは。編集委員の次良丸忍です。

 『日本児童文学』の編集委員になったのは、いずみたかひろ編集長の時からなので、もう9年目です。ただ事務局の機関誌担当としては、前世紀末からずっとかかわっているので、かれこれ20年以上になりますね。

 長くやっていると、面白いこぼれ話のひとつふたつあるはずなのですが、過去は振り返らない性格(笑)なので、なにも覚えていません。

 かといって現在の編集委員会の様子は、他のみなさんがすでに書いてくれていますので、今回はわたしが担当している制作の立場から、用紙の話をひとつ。

 いきなりですが、ここで問題です。

 『日本児童文学』はいったい何枚の紙からできているでしょう?

 表紙はのぞいて、本文だけの枚数です。9・10月号は120頁でしたから120枚に決まっているじゃん、と思わなかったあなた、さすがです。正解は約4枚です。印刷に使う紙は、雑誌のサイズなんかよりずっと大きくて、1枚の紙から片面で16頁、つまり両面だと32頁印刷することができます。1冊120頁だとすると、120÷32=3.75。というわけで、3.75枚で1冊ができているという計算になるわけですね。

 なので『日本児童文学』の場合、用紙の半端が出ないよう、総頁が32頁の倍数(または半分の16の倍数)にしたいと思っていますが、わたしのレイアウトがへたくそだとか、様々な理由でそういかないことが多いのが実情です。中途半端な頁数だからといって、下手に増やすと発送する際の送料にもかかわってきますからね。(重さもそうですが、郵便局と「ゆうメール特約」を結んでいる関係で、厚みもけっこうシビアなんです。)

 そんなこんなで、きれいに32や16で割り切れる頁数にできた時は、用紙の無駄が出ずよかったと、密かにニンマリしているのでした。

 はたして次号は何頁になるのか。どうぞお楽しみにって、こんなこと誰も楽しみにしてないってば。(笑)

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【お知らせ】

Zoomオンライン『日本児童文学』を読む会

 

【日 時】 10/12(火)18:30~20:30

【テーマ】 2020年9・10月号

【ホスト】 奥山恵(編集長)

【ゲスト】 相川美恵子(評論家・編集委員)

【申し込み方法】 メールにて megumiokuyama18@gmail.com

 

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また、ご報告いたします!

 

山﨑

 

2021/10/04