会員の新刊

「王の祭り」小川英子/作・佐竹美保/装画 (ゴブリン書房)

 

王の祭り

 

 

妖精をつかまえたあの夜が、すべてのはじまりだった……

 

妖精パックの気まぐれで、少年ウィルはエリザベス一世暗殺の陰謀に巻きこまれ、女王とともに、戦国時代の安土城にタイムスリップしてしまいます。
母に愛されなかった織田信長、母にも父にも愛されなかったエリザベス。権力の重みと孤独をかみしめながら、王二人はどのように国を治め、どのように生きるかを模索しています。
一方、少年ウィルは、京の四条河原で曲芸を見せる軽業一座の少女、お国の明るさに心ひかれます。戦さに翻弄されながら、お国は自分の夢を探しています。その姿に、ウィルも自分の夢は何だろうと考えるのでした……
16世紀のイングランドと日本を舞台に繰りひろげられる壮大な歴史ファンタジー。  

 

 

2020/04/10