新刊ブログ

2015年11月

「しゅるしゅるぱん」 おおぎやなぎちか/作・古山拓/画 (福音館書店)

しゅるしゅるぱん

 

岩手に生まれた新しいファンタジー

 

住み慣れた東京を離れ、家族で父親の田舎、岩手の朱瑠町に引っ越すことに なった解人。その町を見下ろす朱明山には、すこしイタズラ好きといわれる山神様が古くから祀られていた。不本意ながらも、ひいおばあちゃん、おばあちゃんとともに、慣れない新生活をはじめた解人だったが、身のまわりで、立てつづけに奇妙なことが起こる。ところがおばあちゃんも両親も、「山神様のしわざだ」と、まともに取り合わない。山神様の好きなおまじないをとなえればいい、という説明にいぶかり、苛立つ解人の前に、とつぜん謎めいた男の子が現れた。じぶんのことを「しゅるしゅるぱん」と名乗る彼は、いったいだれなのか。なぜ解人にだけ姿をみせるのか。4世代にわたる家族の過去と現在を行き交いながら、その謎がだんだんと解き明かされていく。(第15回児童文学 ファンタジー大賞佳作受賞作)   

 

 

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2015/11/24

「へなちょこ探偵24じ」 齊藤飛鳥/作・佐竹美保/絵(童心社)

 

へなちょこ探偵24じ

 

「おれらしく生きていくということは、なかなか骨が折れる仕事になりそうだ」
ハードボイルド小学生の心の成長を追った、探偵物語

 

小学五年生の矢間鯱彦(やましゃちひこ)は、父親と二人暮らし。学童保育所に通っていたが、ある事情により追い出されてしまった。放課後、遊び相手もなく一人で町をさまよい、すっかり気持ちがくさっていた鯱彦だが、商店街を歩いている時に空から降って来た白い帽子を拾ったのをきっかけに、探偵の廿余寺(にじゅうよじ)れいじ(通称24じ)と友達になる。全長180センチ、全身白いスーツで決めた外見とは裏腹に、お菓子作りが得意でうっかり者のへなちょこ探偵の24じは、様々な事件と一緒に、鯱彦の心のわだかまりをも解決していくのだった。斜に構えてクールな悩み多きハードボイルド小学生と、陽気でうっかり者のへなちょこ探偵が織りなす、時にユーモラス、時にほろ苦い、子ども向けハードボイルドストーリー。   

 

 

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2015/11/17