作品公募

第13回絵本テキスト大賞 入選発表
2020/11/09

第13回「絵本テキスト大賞」入選発表
 

 日本児童文学者協会と童心社は、昨年に引き続き「第13回絵本テキスト大賞」の作品募集をいたしました。応募総数は昨年より若干多く、1343編(Aグレード632編・Bグレード711編)でした。たくさんのご応募をありがとうございました。応募作品は7月から8月末にかけて1次選考を行い、1次選考通過作品としてAグレード26編。Bグレード35編を選びました。9月23日、童心社にて2次通過作品を選び、そこから最終選考に向けて議論いたしました。最終選考に残ったのは、Aグレードは「おばけちゃんのてがみ」(奥田実紀)、「てで、まるをつくったら」(こばやしひろみ)、「わすれんぼう」(古川泰)、「おふとんのまほう」(小松申尚)、「ロボットかあちゃん」(もりみか)の5編でした。

 Bグレードは「ゆめくま」(丸家さとこ)、「ひつじのモリーとわにのかばん」(小松申尚)、「さみしいガイコツ」(斉藤誠)、「さくらピアノ」(菊井知子)、「ヘジラのへーちゃん」(おち・亜衣)、「くるくる るりちゃん」(まきうちれいみ)の6編でした。

 1作1作議論して行った結果、今年は満場一致で絵本テキスト大賞が決まりました。

 

  大賞 Bグレード「ひつじのモリーとわにのかばん」小松申尚

 

 小松申尚さんは、Aグレードでも最終に残り、これは満場一致にはならず、Bグレードでの大賞受賞となりました。とにかく絵本的センスがあり、書ける人ということで意見が一致しました。大賞は、いずれ童心社から絵本として出版されます。

 また、Aグレード、Bグレード共に、優秀賞はありませんでした。

 応募作品の多くは、絵本テキストといえるのだろうか。あるいは絵本テキスト的に描いていても、ストーリー性が弱く展開に工夫がなく凡庸である。なぜこのような作品になってしまうのかということについて、選考委員会で長い議論を行いました。話の中心は「絵本について」です。ご応募くださった皆さんは、ほんとうに絵本をたくさん読んで勉強しているのか。絵本テキストを書くには最低でも10冊の絵本を読んで、「絵本とは」ということについて考えてほしいということが議論の中心でした。絵本は、画家さんとの共同作業です。場面の展開や、イメージをしっかり頭に浮かべながら書いているのか。以前も議論に出て書きましたが、絵本のダミーを作ってみてください。そしてページをめくりながら声に出して読んでみる。こうした作業をやりながら考えてみてください。今年は特に絵本テキストというより幼年童話のように長い作品が目につきました。絵本とは、文と絵が一体となって作品をつくりだすものです。そうした絵本の基本的な考え方を見直し、第14回もまたご応募くださいますよう、選考委員会一同、新しい書き手の誕生を心待ちにしております。
 

※童心社の発表サイトでは、受賞者のコメントも掲載しております。
https://www.doshinsha.co.jp/special/ehontext/winning.html

 

◆主催 日本児童文学者協会/童心社

  第13回「絵本テキスト大賞」選考委員

内田麟太郎、加藤純子、浜田桂子、大熊悟(童心社編集長) 

 次良丸 忍
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