藤田のぼるの理事長ブログ

13、持続化給付金のこと(2020,10,5)

【コロナは今も】

◎トランプ大統領の感染には、さすがにびっくりしましたが、正直のところ“自業自得”という印象は免れませんね。ろくにマスクもつけず、集会も結構“密”でしたし。改めて、(当たり前ですが)ウィ ルスは相手を選ばないということを実感しました。

 一方、わが日本は、菅首相になってからも、特に新しい方策が打ち出されることもなく、GO TO キャンペーンに東京が加わり、さてどうなるのでしょうか。それはともかく、日本学術会議の会員推薦者 6人をパージしたというニュースには、いささか驚きました。その真意はともかく、6人を除外することの実質的な利益?と、それによる世論の反発を秤にかけたら、ちょっとあり得ない選択のように思う のですが、国民はそこまでなめられているということでしょうか。あるいは、そこまで権力を誇示したいのか。「衣の下の鎧」どころか、安部さん以上に、鎧丸見えの姿勢にはうすら寒いものを覚えます。

【持続化給付金のこと】

◎さて、コロナの影響で、売り上げが落ちている法人や個人を対象とした「持続化給付金」です。実は協会も当然コロナで、財政に大きな影響を受けています。一番はっきりしているのは講座関係で、創作教室も児童文学学校も開講できなかったので、その分収入が減っているわけです。ただ、持続化給付金は「ひと月の売り上げが前年同月比の50%以上減少している」という場合が対象ですが、協会の場合、 他に印税や機関誌代の収入がそれなりにあるわけで、「50%以下」というのはなかなか微妙です。おまけに、これが一番問題なのですが、皆さんからの会費が「売り上げ」に入るのかどうかということが、 持続化給付金の窓口に問い合わせてもはっきりしないのです。普通に考えて、会費を「売り上げ」とは言わないものの、収入であることは確かですから、飲食店のようにそのままの意味の「売り上げ」が落 ちている、というのとは事情が違うことも確かです。

 ということで、顧問計理士さんとも相談しつつ、ともかく申請してみようということになり、会費のことなどがどのように考慮されるかどうか。つまり、結果待ちということになります。しかし、申請す るに当たって、会費が売り上げに算定されるのかしないのか、それが不明というのも随分変な話で、ダメならダメでしかたがないのですが、基本的な前提ははっきりしてほしいと思います。

◎一方、実は僕も個人として持続化給付金を申請していたのですが、一昨日「給付する」旨の決定通知が届きました。会員の皆さんの中で、申請を考えつつもためらっていらっしゃる方もいると思うので、 以下簡単に計算方法などお伝えします。(但し、僕の知っている範囲のことですから、正確でない部分があるかもしれないことをお断りしておきます。)

 まず前提として、対象になるのは、印税や原稿料などの事業収入があって、それを確定申告している人ということになると思います。(その前提からして必ずしも100%ではなく、昨年の分をこれから追加申請して、その上で持続化給付金を申請するというパターンもなくはないようなのですが、そこまで面倒な、あるいは例外的なケースについては、かなり専門的になってしまうので、以下あくまで大ざっ ぱな考え方です。)確定申告も、青色と白でもB表の場合は問題なく、対象となると思います。白色申告のA表(サラリーマンで副収入があるような場合で、この場合は印税などは「営業」ではなくて、「雑」という区分の収入になります) の場合も、対象にならないことはないようですが、これも僕は詳しいことはわかりません。

◎さて、印税、原稿料などの収入があって、青色もしくは白のB表で確定申告している場合ですが、計算としてはまったく難しくありません。例えば昨年のその分の収入が200万円だとして、これを12で 割ります。つまり、月平均を出すわけです。200万だと16万6666円(計算しやすいように、仮に16万とします)になりますね。次に今年の各月の収入を見て、この16万の50%以下、つまり8万円に満たない月を探してください。例えば5万円の月があったとすれば、それでOK、申請できます。16万円から5万円を引くと11万円ですね。これに今度は12を掛けます。すると申請額として132万円という結果になります。但し、個人の場合は上限が100万円ですから、実際の申請額は100万円になります。

 僕は支出(事務費とか交通費とか)のほうは確定申告の時のために記帳していますが、収入については帳簿をつけるほどでもないし、必要な時には銀行の通帳を見ればわかることですから、月ごとの収入はつけていませんでしたし、当初はかなりやっかいだろうと思っていました。自分の収入が減ったのがコロナのせいかどうかは微妙ですが、選考委員をしているコンクールが中止になったりということはあ るので、ちょっと調べてみたわけです。そしてネットでどこかの税理士さんが計算方法について説明しているのを見て、「こんなに簡単なの?」と驚いてしまいました。 ネットでの申請で、計算自体は上記のようにとても簡単です。添付書類の中にその月の収入を確認するための「帳簿」というのがありますが、お小遣い帖のような用紙に、手書きでその月の収入を書いたものでOKでした。また「納税証明書」というのがあり(確定申告書の際に税務署のハンコの押してある控えがあれば不要)、最初に添付したのが市役所でもらった納税証明だったのですが、申請してから二週間ほどして「これではだめ」という通知があり、税務署に行って「納税証明書 その2」というのをもらって添付し直したところ、問題なく受理、給付決定となりました。

 こんなふうに書いてしまうと、それなりに面倒そうになってしまいますが、ネットで僕が見たような動画もあると思うので、ためらっている方はそれなども参考にして、できそうな方はチャレンジしてみ てください。

2020/10/05