藤田のぼるの理事長ブログ

14、学術会議のこと&筒美京平さんにちなんで(2020,10,15)

【学術会議・任命拒否問題で】

◎前回のこのブログで、菅首相が学術会議のメンバーへの推薦者の内6名を任命しなかったことについて触れました。その時点では、これはとんでもないことだけど、学術団体ではない児文協が声明を出すなどはちょっと違うかなという気がしていたのですが(それで、ブログには書いておこう、という気持ちもありました)、その後菅さんや加藤官房長官の発言を聞いていて、こんなことを許せば学術分野だけでなく、文化、教育あらゆるところに規制や忖度がはびこることになるなと思い始めました。

 だって、「総合的、俯瞰的」ってなんですか? 例えば(僕は学術会議の構成はよく知りませんが、おそらく自然科学分野とか人文系などの配分はある程度決まっているのでしょう)自然科学のこの分野のメンバーをもっと多くしたい、といった、それこそ総合的・俯瞰的な見地からの改善は時代の変化につれてあり得ると思います。しかし、それは開かれた議論で行うべきことで、そうした議論を踏まえた後で会議のメンバーについて検討するという順序でしょう。今回のような闇討ちのようなことをやった後でできる言い訳ではありません。多分「総合的、俯瞰的」は官僚が考えた文言だと思いますが、僕ならもうちょっと突っ込まれないような言葉を考えるのにな(笑)、などとも思いました。

◎ということで、一昨日の理事会で、この問題について協会として理事会声明を出すことに決め、本日付で発表しました。機関誌では11月、会報は12月の号の掲載になりますが、協会のホームページでご覧ください。

 声明は簡潔にしましたが、僕がこの間の報道で驚いたことの一つは、学術会議への年間予算がたった10億円ということです。これも、半分近くは事務局の人件費を含めた費用ということで、もちろんお金をたくさん出していればなんでもできるというわけではありませんが、こんな額でよく口出しできるなと、あきれてしまいました。だって、アメリカから100機以上買おうとしているF35戦闘機は、一機で100億円以上しますよ。誤解を恐れずに言えば、「口を出すなら、ちゃんと金を出せ」と言いたい気がします。

◎そして、もう一つ。今朝の毎日新聞(25面)を見てびっくり! これは学術会議のこととはまた別のことですが、明後日17日に、中曽根元総理大臣の内閣と自民党の合同葬があるわけですが、これに関して文科省が全国の国立大学などに対して、「弔旗の掲揚や黙とうをして弔意を表明するよう求める」通知を出し、県教委などには加藤官房長官名で文書を送付し、市区町村教委への周知を求めた、とのこと。少し前にこの葬儀への政府予算からの支出のことが問題になっていましたが、まあ元総理大臣でもあり、多少の支出はアリかという気はしていましたが、これはなんなのでしょうか。「弔意を示せ?」― 日本はいつから全体主的義国家になってしまったのでしょうか。こんなことを許していたらとんでもないことになる……ということが次々に起こっています。

【筒美京平さんの逝去を聞いて】

◎さて、話題はガラッと変わります。今まで書いたこととはまったく別な話です。ヒットメーカーとして知られた作曲家の筒美京平さんが亡くなられました。僕は名前くらいはなんとなく知っていましたが、筒美さんが作曲された曲名を聞いて、改めてJポップの流れを築いたといっても過言ではない人だったんだな、と認識しました。

 それで、筒美さんの代表作の中で初めてミリオンセラーとなったのが、いしだあゆみの歌った「ブルー・ライト・ヨコハマ」だったことも知りました。僕が協会の70周年記念のパーティーの時にやった「児文協クイズ」でも紹介したのですが、この曲の作詞を担当したのは橋本淳さんで、橋本さんは協会の元会長で詩人の与田凖一さんのご子息です。橋本さんは他にも「亜麻色の髪の乙女」とか、特にグルーブサウンズ時代の代表的な作詞家として知られています。そんな関係で、与田さんの葬儀の時は芸能人からのお花がとても多く(小泉今日子とかもありました)、びっくりしたのを覚えています。

 ということで、ちょっと“口直し”の話題でした。

2020/10/15