藤田のぼるの理事長ブログ

30、年度が替わりました(21,4,15)

【一回とばしてしまいました】

◎前回が一日遅れ、そして次の4月5日をとばしてしまいました。いかんいかん……。ただ、年度替わりのこの時期、結構いろいろありました。

 4月にはいって、僕は3日(土)、5日(月)、8日(木)、11 日(日)と協会事務局に出向き、7日、9日、13日がリモートの会議、10日がリモートの学習会と、かなりあわただしい日々でした。この時期は、例年5月の総会に向けて、決算や予算、文学賞の選考など、会議も一年で一番多い時期で、リモートなのでその“多い”という感覚がピンとこないのですが、こうして振り返ると、4月前半かなり忙しかったな、という実感です。

 事務局に出向く必要があったのは、文学賞の選考に関する実務などもありましたが、遅れている75周年 記念資料集の編集作業をなんとか進めなくては、ということもありました。『日本児童文学』3・4月号に記念資料集のことを書いたので、お読みいただいたかと思いますが、残る第4部も、ようやく目途がつき始めている、という状態です。

【今年の総会も】

◎さて、13日に理事会があり、5月の総会の開催方法などについて話し合ったのですが、結論的には昨年に続いて、今年も総会はリモート開催となります。一月前くらいまでは、集まれる人は集まって、リモートで参加する人はリモートで、というハイブリッド(というのだそうです)方式での開催も視野に入れていたのですが、ここのところのコロナの状況を考えると、リアルで集まれる人はごく少数になることも考えられ、半端にハイブリッドにするよりも、むしろ全面リモートにした方が意思疎通しやすい のでは、という判断になりました。

 去年の総会は「急きょリモートで」という感じでしたが、今年はそれなりの経験値もあるので、むしろリモ ートの特性を生かして、理事会側からだけでなく、双方向の発信にできるような工夫をしていきたいと考えています。

 ただ、総会はまあそれでもいいとして、昨年と同様に、文学賞の贈呈式ができないのが残念です。こ れも、受賞者にリモートでご挨拶いただくような形になりますが、秋に予定している公開研究会の後の75周年記念パーティーに昨年と今年の受賞者をお招きして、改めてお祝いできればと考えています。

 それにしても、オリンピックまであと100日とか。こんな状況で、ワクチンも遅れに遅れているのに、できるのでしょうか。100歩譲って(?)オリンピックは無理矢理開催するとしても、この状況下で聖火リレーを(あまり見に出てくるな、と言いながら)やる必要性がどこにあるのでしょうか。なんでも 「やる」よりも「やめる」決断の方が大変なことはわかりますが、様々な利害が絡む中で、そういう決断をする“勇気”が現政権にはないということでしょうか。ちょっと飛躍かも知れませんが、太平洋戦争の末期、あれだけのぼろぼろな負け戦の中で、戦争をやめさせる決断のできなかった日本の政府(軍部?)を思い出します。

【フォーラムの学習会が】

◎10日にリモートの学習会があったことを書きましたが、これは「フォーラム・子どもたちの未来のために」主催の学習会で、コロナ禍の中での児童書、読書の状況を知る、第二弾の学習会でした。日本子どもの本研究会の代表で、公共図書館館長の代田知子さんと、協会理事で子どもの本専門店・ハックルベリーブックスの店主でもある奥山恵さん、お二人のお話をうかがいました。これについては、フォーラム のホームページをぜひご覧になってください。ユーチューブでの録画配信も始める予定です。

 こう書きつつ、会員の方の中では、リモートやユーチューブの視聴といったことにはハードルが高くて、手が出せない、という方も、少なからずいらっしゃると思います。僕自身も、まあ協会の仕事をしているから否応なくリモート対応ができていますが、そうでもなければ“リモート弱者”である可能性が強かったと思います。特に、秋の公開研究会に向けて、多くの、特に地方在住の会員の方たちにリモー トでも参加していただけるよう、協会としてもいろんな手立てを考えていきたいと思っています。

2021/04/15