文学単行本の新刊を紹介しています。
「雪の日にライオンを見に行く」(志津栄子/ 文 くまおり純 /絵 講談社)
「講座ブログ」もごらんください。
自分のふるさとや居場所と向き合う
ささやかな初雪のものがたり
唯人は何をするにも自信がなく、話すのも苦手。中国残留邦人だった祖父とともに来日した父は、唯人がおさないころに帰国してしまった。
そんな唯人のクラスに転校生の梓がやって来る。クラスになじもうとしない梓に、いつしか唯人は親近感を覚えるようになり……。
第24回ちゅうでん文学賞大賞受賞作品。
2023/02/01
「黄金の村のゆず物語」(麻井みよこ/作 保立葉菜/版画 ポプラ社)
わしら木頭村が、かならずゆずを有名にしてみせますけん。
栽培不可能といわれるゆずの農産業化に挑戦した、まずしい山村の愛と涙の物語。
本書は、4年にわたる緻密な取材をもとに、史実に基づきながらも柔らかな児童書として書き上げました。徳島の方言を生かした会話体から感じられる独特のぬくもりと明るさ、そして知られざる劇的なストーリー展開が見どころです。
2023/01/18
「ショウと伊介のふしぎなスケッチブック ~ヒロシマの青い空の下で~」 (上坂和美/作 パレード/発行 星雲社/発売)
11月に発刊しました。
現代を生きるショウと77年前の広島に生きる伊介がふしぎなスケッチブックを通じ、お互いの時代をかいま見ます。
原爆が投下された日、ふたりは、離れ離れになってしまい……。
今、語り部さんたちの高齢化がすすみ、貴重な記憶が失われていく現実があります。その記憶を現代の子どもたちに残しておきたいと願っています。
平和について考えることができる一冊です。
2022/12/14
「かえるの ギッタン バッタン」(こやまじゅんこ/文 いしいつとむ/絵 文研出版)
8月末に初めての絵本を出版しました。
池にいるちいさなアマガエルが見つけた板で遊んでいるとトノサマガエルがやってきて、シーソーのようにギッタン バッタンと楽しく遊ぶ様子を描いた絵本です。
ギッタン バッタン、ぴょんぴょん ぴょこぴょこと繰り返されるリズミカルな擬音とダイナミックな絵が楽しめる横型の大型絵本となっています。
「伸びやかなタッチと落ち着いた色彩の温かい絵が文章と合い、ユーモラスに描かれた沢山のカエルたちの表情が愛らしい」と言う感想が届いています。
沢山のこどもたちに楽しんでもらえればと願っています。
2022/10/04
「田老の町で生き抜いて 」二度の津波を乗り越えたおサヨさんの物語(田沢五月/作 高屋敷登/絵 宮古民友社)
東日本大震災の避難所で、「みんな笑って頑張っぺす!」と拳をあげ、人々を勇気付けた93歳の女性の一生を描く。
父が付けた名と、イタコが付けた名、二つの名前を持つ女の子は兄や姉にも負けじと、家業や家事の手伝いも、人の倍働いた。
昭和と平成の大津波に遭い、太平洋戦争では夫を失うという過酷な人生を「じょうぱり」で逞しく生きた女性の涙と笑いの物語。
2021/10/05
「じごくにアイス」ナカオマサトシ/作 澤野秋文/絵 (ひさかたチャイルド)

はじけたセンスに笑いがいっぱい! 地獄のできごとは奇想天外!
思わぬ事故であの世へ行ったアイス屋のこたろう。
閻魔様の裁きを受けるはずが、地獄は大火事。
裁きどころではありません。
ようやく鎮火したものの、地獄の鬼たちはへとへと。
そこでこたろうは、アイスを作ることを思いつきます。そして…
芸は身を助ける? 九死に一生? さて結末は…?!
わかやま絵本大賞を獲得したナカオマサトシと講談社絵本新人賞佳作を受賞した澤野秋文の新進のコンビが描く地獄巡り。遊び心にあふれた独特の世界観が躍動する絵本です。
2020/05/14
「みんなで守れ! ふくちゃんのいのち」秋川イホ/文 (フレーベル館)

広島県にある福山市立動物園には、日本に一頭しかいないボルネオゾウのふくちゃんがいます。
ふくちゃんは2016年、結核という重い病気にかかり、生死をさまよいました。
「ふくちゃんをすくいたい!」その一心で、動物園のスタッフをはじめ、たくさんの人がたちあがりました。
みんなの願いが、かけがえのない命をすくった、奇跡の物語です。
2020/04/10
「王の祭り」小川英子/作・佐竹美保/装画 (ゴブリン書房)

妖精をつかまえたあの夜が、すべてのはじまりだった……
妖精パックの気まぐれで、少年ウィルはエリザベス一世暗殺の陰謀に巻きこまれ、女王とともに、戦国時代の安土城にタイムスリップしてしまいます。
母に愛されなかった織田信長、母にも父にも愛されなかったエリザベス。権力の重みと孤独をかみしめながら、王二人はどのように国を治め、どのように生きるかを模索しています。
一方、少年ウィルは、京の四条河原で曲芸を見せる軽業一座の少女、お国の明るさに心ひかれます。戦さに翻弄されながら、お国は自分の夢を探しています。その姿に、ウィルも自分の夢は何だろうと考えるのでした……
16世紀のイングランドと日本を舞台に繰りひろげられる壮大な歴史ファンタジー。
2020/04/10
「木があつまれば、なんになる?」おおぎやなぎちか/作・マリーニ・モンティーニ/絵 (あかね書房)

木が二本で、林、三本だと森、国語の時間に漢字を習った、ノートに木が四本の文字も書き足す。
そして、帰り道、公園の入り口には、二本の木、奥には、三本の木。かんたは、地面に「林」「森」・・・と書いて帰る。
ところが、マンションの窓から公園を見ると、いままでにはなかった林や森ができていた!
漢字からイメージをふくらませ、かんたの冒険が始まる。
2020/02/15
「ぼくたちのだんご山会議」おおぎやなぎちか/作・佐藤真紀子/絵 (汐文社)

ぼくたちの町はずれには、だんご山がある。三つの山が連なっていて、まるでお団子のようだから。
でも、一のだんご山は、10年前に住宅地となっていた。そして、今、二のだんご山にテーマパークができるというニュースがとびこんでくる。
最初は、大よろこびしていたが、祖父は自然を守らないといけないと大反対。 子ども達は、それぞれの立場から、自然を守ること、開発することを考える。
